こんにちは、小野寺潤です。
これはもう20年くらい前の話ですが、
トランペッターの近藤さんという
有名なミュージシャンが
アムステルダムに住んでいて、そこで
一緒に仕事をしていた時に聞いたお話です。
近藤さんは青木さんという師範のやっている
新体道というものをやっていたのですが、
かつてその新体道の中に「楽天会」という、
いわば修行者のエリートの練習会があって、
そこで「気」を掴んだというんですね。
その練習というのは、
(私が聞いた記憶の範囲ですが)
平日の夜の10時ぐらいに集まって、
まずはうさぎ跳びを4〜5キロぐらいやるのだそう。
それだけではなく、とにかく、
普通では考えられないぐらい、
身体を限界まで動かすと。
すると、
本当に体が動かなくなるらしいです。
まあ、そうでしょうね。
走るのでも5キロというと
まあまああります。
それを砂浜でうさぎ跳びというのは、
普通はやってられません。
で、体が動かなると、
今度は全然別の力が湧いてくるそうです。
その力がまるで
無限の泉から生まれてくるかのごとく、
そこから朝の4時まで
本格的な練習を続けたらしいんですね。
もう全く疲れを知らない、
超人のような状態になる、
と言ってました。
さらにそのまま
平日の仕事に戻るという。
それで、結局体を限界まで
動かすと、もはや筋肉の力が
使えなくなるわけです。
その関連で思い出すのが、
藤原敏男さんという
有名なキックボクサーです。
ムエタイの本場のチャンピオンを
日本人で初めて破った方でしたか。
その藤原さんのいたジムが
極真の黒崎健時氏がやっていた
目白ジムというところです。
そこのジムに入るための
入門テストが凄まじく、
当時は腕立て伏せ連続2,000回、
スクワット10,000回が最低条件で、
それ以外にも腕立ての途中の状態で
2時間静止とか、ひどい(?)のが
いろいろありました。
私の知り合いがそこに行ってましたが、
ジムの練習がまたそれ以上だったそうです。
それでやっぱり最後は、
身体が消えてしまい、
あとはいくらでもできる、
という状態になるのだとか。
それでどうも、
肉体の限界を超えると、
普通はそれ以上動けませんが、
それでも動こうという意志を発すると、
別の身体が働くみたいなんですね。
私はそれを勝手に第二身体と
呼んでいますが、
それを使えるかどうかが、
人間の能力を決める一つのカギ
ではなかろうかと思うのです。
で、一見すると荒行が必要なように
感じますが、
今になって思うと、
別にそんな苦労しなくてもいいんだな、
とわかるわけです。
・・・
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白川神道の「ご修行」の極意。「宇宙そのもの」と繋がる錐体外路系のスイッチの入れ方
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