*七澤賢治講話集1「祓い」134ページより抜粋引用
支配というものは
時間と空間で支配するんですね。
人が、あるいは自然が、
と言ってもいいですけれども、
そういう時間と空間から自由であるということを
身につけないといけないわけです。
ですから、祓いとか、鎮魂とかは、
自分で時間や空間を超える技法ですね。
それは心の技法だけではなくて、
具体的な物質的な技法でもあるということを
我々は知らないといけないのです。
(七澤賢治講話集1「祓い」134ページより抜粋引用)
●古来、主に宗教的文脈でとらえられてきた「祓い」の力とはいったい何なのか?
●白川神道の継承者でもある著者が「祓い」の現代的意義を根源から問い直す。
著者紹介
七澤賢治
1947年山梨県甲府市に生まれ。1978年大正大学大学院文学研究科博士課程修了(宗教学)。2010年白川伯王家伝の継承者として「一般社団法人白川学館」を創設。著書に『龍宮の乙姫と浦島太郎』(小笠原孝次氏との共著 和器出版 2017年)など多数。
七澤賢治の言葉はいかがでしたでしょうか?
時間と空間を支配することで、
相手をコントロールする。
このことは、
歴史を振り返ってみても、明らかです。
かつて暦(こよみ)は、
民を支配する権力者・法王の象徴でした。
また、重さや長さの基準となる度量衡も、
支配者が徴税のために定めた経緯があります。
このように、
時間や空間を支配することは、
人々を支配することに直結しています。
だからこそ、七澤賢治は、
「時間と空間から自由である」
ということを身につける必要があると、
私たちに伝えてくれています。
そして、
「自分で時間や空間を超える技法」が、
祓いと鎮魂であると断言しています。
ではなぜ、
日本で古より受け継がれてきた
祓いと鎮魂で
時間や空間を超えることができるのでしょうか?
そのヒントになるのが
1999年に公開された映画「マトリックス」。
2021年12月に第4作目となる
「マトリックス レザレクションズ」が公開されたように
20年以上にも渡り、
世界中の人に愛され、支持されている作品です。
ではなぜ、映画マトリックスが、
「時間や空間を超えること」と
祓いや鎮魂といった古来の叡智をつなぐのでしょうか?
その理由は、時間や空間を生み出す、
人の「意識」がマトリックスのテーマだからです。
映画の中で人類は、
支配システム「マトリックス」に
身も心も囚われた状態になっています。
この「マトリックス」は、
私達が知らずしらずに囚われている
固定観念や思い込みといった「意識空間」の象徴とも言えます。
映画では主人公が、
そんな支配システム「マトリックス」を抜け出し、
人としての意志や役割に目覚めていく過程が描かれています。
主人公が何に目覚めたのか?
気になりますよね!!
ということで、もしも
「マトリックスは4作品もあって、見る時間がない」
「映画館で観たけど、よく分からなかった」
「マトリックスというタイトルしか知らなかったけど、気になる!!」
と感じたら、
「意識」のスペシャリストが
映画マトリックスの4つの作品を深読み解説した
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