では、
宇宙のリズムに乗って生きるには、
どうすればよいでしょうか?
それは、「意志」を出すことと
深い関係があります。
このことに気がついたのは、
昔、音楽学校に
通っていたときのことでした。
そこでは、毎日放課後の時間に
ライブ演奏をするワークショップが
開かれており、
その場に集まった人たちと
即席のバンドを組んで、
ロックやポップス、ジャズ、
ときに即興演奏まで様々なジャンルのもと
「せーの」で演奏をする機会があります。
そんなワークショップで、
ある時、どうしても周りの演奏と
合わせられないという人がいました。
本人は周りの音をしっかり聴いて
それに合わせようとしているのに、
端から聴いている人からすると、
どうしてもテンポが微妙にズレている。
そんな悩みを抱えていた人に
先生がアドバイスしたことは、
次のことでした。
「周りのリズムに
合わせにいこうとしないで、
自分からリズムを
出すようにしてごらん」
「リズム」といえば、
ドラムやベースというリズム隊が
担当するものですが、
リズム隊に任せないで、
自分がリズムを引っ張っていく
くらいの意気込みでやってみよう
というアドバイスです。
すると、どうでしょうか。
次の演奏から
その人のリズムが一変!
バンド全体としても、
すごくノリの良い演奏になったのです。
「意志」一つで、
一瞬のうちにここまで変わるのだ
ということを教えていただいたような
場面として、よく覚えています。
宇宙も、たくさんの星々や
生命がシンフォニーを奏でながら
一つの音楽を形成しているもの
ではないかと思いますが、
その宇宙のリズムに乗るには、
自らが意志(リズム)を出す必要がある
ということですね。
意志をもって主体性を発揮して生きると、
気がついたら宇宙のリズムと合っていた
という経験をされたことのある方も、
いらっしゃるかもしれません。
(七澤グループでは、頻繁にそういったことが起こります。)
私という存在は
宇宙の演奏を聴いているだけの
聴衆ではなく、
常に演奏者として参加している
“宇宙の音楽そのもの”であるのですね。
祓い、鎮魂、言霊
そして「とほかみえみため」は、
この自覚を深めるうえでも大切です。
宇宙のリズムというものを
何か絶対的なものとして捉えて
それだけに合わせていこうとしますと、
自らの中にもある「真」を
見失ってしまい、
途端に何かがズレていってしまうもの。
宇宙のリズムに乗る
あるいは宇宙を味方につけて
生きるということは、
自らが【意志】を発して生きる
ということなのです。
桜をはじめ、
色とりどりの花が開くこの季節は、
意志を発するのに最適なとき。
「とほかみえみため」とともに
宇宙に響きわたる皆さんの意志が
満開の花を咲かせるイメージで、
この春を楽しんでまいりましょう!
浅子雄一郎
neten株式会社/ラボラトリオ株式会社研究員
早稲田大学教育学部卒。
ヴィパッサナー瞑想からマントラを使った瞑想など様々な瞑想法を経て、白川学館の門を叩く。
言霊の叡智を装置化したロゴストロンの信号で、それまでの瞑想の体感が一変。この体験に衝撃を受け、800年間宮中祭祀を司ってきた白川伯王家伝承の「おみち」を生涯実践することを心に決める。
祓い、鎮魂、言霊を実践しながら、自らが世界の人々と「おみち」との結び手となるべく、日々奮闘中。