先程の例のように
「今を生きる」= 「物事に集中して取り組む」
というように解釈をした場合
次のようなイメージが連想されます。
いかがでしょう。
なんだかもの凄く、
生きることを頑張らなければならない
ように感じませんか?
「今に集中しよう」とすればするほど
余計な力が入ってしまい
反対に
集中出来なくなってしまうどころか
下手をすると「今」に対して
強迫観念を持ってしまい
自分の人生を狭い世界に
追い込んでしまう危険性もあります。
そうなると息苦しくて
生きることに疲れてしまいます。
集中しなければ、頑張らなければ、
という思いから来る
「ねばならない」という意識は
「中今」の世界とは
正反対の位置にあると言えます。
datume house“essence”で公開している
こちらの「中今」に関する記事を
ご一読の方であれば既にご存知の通り
中今とは本来
過去と未来、良いと悪い、
強いと弱い、プラスとマイナスなどの
二項対立を超えた
ゼロの次元に存在します。
頭でどれだけ「今を生きる」ことが大切だ!
と、自分に言い聞かせていても
「ねばならない」のような
偏った意識を持った状態では
中今に戻ることは決して出来ません。
偏った余計な意識をすべて祓い、
中今に戻ることで
「今を生きる」ことに繋がるわけです。
このような話をしていると、
中今の概念や
余計な意識を祓う方法を知らない人は
「今を生きる」ことが出来ないのか?
という疑問が出てきます。
ごもっともな疑問ですが、
ご安心ください。
誰でも中今に戻ることは可能です。
さきほど
中今は「ゼロの次元に存在する世界」
と言いましたが
別の表現をすると、
「時間と空間から解放された世界」
とも言えます。
皆さまもこんな経験を
されたことがあるかと思います。
これらは一見、
無我夢中になっているだけに見えますが
「今を生きる」をしていた結果なのです。
私自身、
ヒューマンビートボックスの
LIVEパフォーマンスをする際は
無我夢中になりますから
気が付けばステージが終わっていて
自分がステージ上で
どんなパフォーマンスをしたか
記憶が無いことがあります(笑)。
他にも、
マラソンをされる方であれば
ランナーズハイの感覚によって
体重を感じない身体の軽さや、
まるで空間から重力が消えたような
体験をされたりします。
このように、
中今の世界において
時間と空間は簡単に姿を変えます。
中今に戻った時には、
まるで別世界にワープでもしたかのように
内と外の境目や
空間の感覚が曖昧となり
時間の感覚も消えてしまいます。
つまり、
過去や未来を思ったり、
他人のことを考えたり、
「ねばならない」などの
余計な思考や感情は一切
入り込む隙がありません。
結局のところ、
余計な意識がすべて祓われている状態で、
中今に戻ることが出来るというわけです。
ところで、
スポーツの世界などではよく
「ゾーンに入る」という表現をしますね。
無我夢中になった時に、
普段の生活で感じている時間と空間とは
明らかに違った世界へ
入ったような感覚を得るからです。
それに対して、
中今へは「入る」のではなく
「戻る」という言い方をします。
実はこの表現の違いに
「今を生きる」コツの
大きなヒントが隠されているのです。
我々は日頃、
過去や未来を思ったり
他人や外の世界に意識を向けることで
魂が遊離した状態にあります。
この魂が遊離した状態が日常生活のベースにあると、
特別な世界であるゾーンへは
「入る」形になります。
反対に、
魂がふわふわと遊離せず、今この瞬間に魂を収めた状態が
日常生活のベースになっている場合、
日常のベースが鎮魂状態ですから、
中今へは「戻る」形になります。
これはただの表現の違いと
思われるかもしれませんが、
日常生活の意識を
どちら側にセットしておくかは大きな違いとなります。
中今は宇宙が生まれてから帰趨(きすう)するまでの
ありとあらゆる叡智が全て畳み込まれた
無限の創造の源であり、ゼロの世界です。
日常が中今であり、ゼロの世界にあるのと、
スポーツの時など
ある特別な瞬間だけゾーンに入るのでは
現実を創造する力が
全然違ってくるわけです。
身体の偏りや、感情の偏りを感じれば
ゼロに戻す。
思考の偏りや、癖を感じれば
ゼロに戻す。
普段の日常生活でズレを感じたら
ゼロの世界、中今に戻ること。
それは、アナタの人生に
無限の創造を生み出す源に還ることです。
このゼロの世界、中今を生きることこそが
本当の意味で「今を生きる」ことです。
「今を生きる世界」に
「入る」のか?「戻る」のか?
これからのあなたは、どちらを選びますか?
宇宙の創造主は
いつでもアナタ自身であり、
あなたの選択により
中今の世界から
無限の可能性が開かれていきます!
他にも「中今」を掴むヒントについては
ELEMENTやessence内にも掲載しておりますので
是非、ご参考にされてみてください♪♪
この記事を書いた人
村澤博志
HumanBeatBoxer(ヒューマンビートボクサー)
富山を代表するヒューマンビートボクサーであり、
北陸唯一のビートボックス・インストラクターとして活動している。
富山県、石川県の保育園、小・中・高等学校などで、外部講師としてビートボックスの授業を行っている。また、福祉施設や様々なイベントでワークショップを開催し、ビートボックスの魅力を幅広く伝えている。
幼少期から霊障(霊の憑依による体調不良)を体験しながら育ち、数奇な運命に導かれる。
ミュージシャン / インストラクターとしても順調だったころ、仮想通貨詐欺で多額の借金を背負い、自己破産を決断。
自殺が頭をよぎり人生のどん底を味わうが、datumグループが提供する和の叡智の実践講座『エンペラーコード』と出会い、人生の逆転を体験する。
過去に学んだ易経やカバラなどのすべての教えの元は日本の叡智にあることを知り、祓い・鎮魂を実践する中で、言霊の力を確信。
現在は、自らの人生を変えた和の叡智を日本と世界の人々まで届けるべく、datum houseのライターとしても活躍する。