この時点で、
正しくご理解いただきたいことが2つあります。
ひとつは、
西洋諸国や西洋型の成功法則を
批判したいがために、
このような話をしているのではないということ。
もうひとつは、
この本でお伝えする
「和の成功法則」の「和」とは、
「日本」を指すだけでなく、
新たな成功の概念をも含んでいるということです。
「和」とは「結び」であり、
「統合」「調和」を意味します。
「和の成功法則」とは、
西洋型の成功法則のよいところと、
日本で古来、受け継がれてきた
神道の叡智を統合したものを指します。
「和の成功法則」は、
日本人が受け継いできた
祓いと言霊の力を
最先端の科学で検証し、
合理的な論理に基づいて、
われわれが実生活で使えるように
アレンジされたメソッドなのです。
「和」は「やわらぎ」とも読み、
また「わ」という音には、
「輪」の意味も込められています。
「孤立」や「分断」
「排除」とは無縁の、
穏やかでまろやかな
エネルギーをもった言葉です。
すべてを統合して、
「輪 = 円」を完成させるという意志が、
「和」には込められているのです。
八百万の神を大事にしてきた
日本人の精神性を表現するうえで、
これほど的確な言葉はないかもしれません。
この成功法則がもつ大きな特徴が、
「二項対立」の概念を統合していくということです。
二項対立とは、
「西洋/東洋」「善/悪」「自分/他人」など、
2つの対立した概念のこと。
私たちの生きる4次元は、
この二項対立の事象にあふれた世界
といっていいでしょう。
この価値観で生きている限り、
人間は競争や比較、
勝ち負けの世界から自由になれません。
西洋型の成功法則では、
この二項対立の価値観の中で
「成功」を手にしようとしています。
そこに限界があると私は考えます。
常に他者との比較や
競争にさらされる二項対立の世界では、
心の平安や真の成功は得られないからです。
一方、「和の成功法則」は、
この二項対立の価値観さえも祓って、
統合していけます。
その先に広がるのは、
既存の価値観や判断を軽々と越え、
私たちが思いのままの
現実を作っていく世界です。
日本人が本来もっていた
「和をもって貴しとなす」の関係を実現しながら、
一人ひとりが自分の能力を
最大限に発揮し生きられる世界です。
とはいえ、いまのあなたは、
「そんな世界をイメージすることはむずかしい」
と感じているかもしれません。
あるいは
「時間をかけて勉強してからでないと納得できない」
と思っているかもしれません。
でも、スマホやパソコンが
動く仕組みを知らなくても、
私たちはその恩恵にあずかっています。
また、
エンジンの構造がわからなくても、
車を乗りこなしています。
たとえばあなたがカーレースに出場して、
時速300キロで走れる高性能のレースカーを、
世界最高のメカニックから渡されたとします。
しかも、運転は簡単で、
最速・安全にゴールへたどり着けます。
だとしたら、
あなたはその車が速く
安全な理由が完全に理解できるまで、
乗るのは待とうと思いますか?
それとも、
まずは乗ってみようと思いますか?
当然、何はともあれ
乗ってみようと思うのではないでしょうか。
ということで、次回は
あなたが成功していくための
最大のカギとなる
「祓い」について、よりくわしくお話ししていきます。
著者 : 大野靖志（本名 : 小野寺潤）
宮城県生まれ。早稲田大学商学部卒。
ユダヤ教をはじめ世界各国の宗教と民間伝承を研究後、白川神道、
言霊布斗麻邇の行を通じ、新たな世界観に目覚める。
現在は、多彩な執筆活動と並行して、一般社団法人白川学館理事、
ラボラトリオ株式会社代表取締役、neten株式会社顧問を務め、
日本と米国に意識変容のためのデジタル技術を普及すべく、
東京と山梨を拠点に、さまざまなプロジェクトに力を入れている。
大野靖志(おおの・やすし)として著書『成功の秘密にアクセスできるギャラクシー・コード』
『あなたの人生に奇跡をもたらす 和の成功法則』
『願いをかなえるお清めCDブック』(サンマーク出版)、
『とほかみえみため~神につながる究極のことだま~』(和器出版)などがある。