祓いの法則①いい感情も悪い感情もすべて祓う
人の心には、
日々さまざまな感情が浮かびます。
「うれしい」「楽しい」
といったポジティブな感情もあれば、
「悲しい」「腹が立つ」「悔しい」
など、ネガティブな感情もあります。
また、子どものころにできた
心の傷やわだかまりを、
大人になった今でも抱えている人は多くいます。
自分ではポジティブだと思っていても、
単に「負の部分」からは
目をそむけているだけの人もいます。
ネガティブな側面にフタをして、
いい面だけを見ようとしている人です。
「自分は楽天家だから問題ない」
と思う人も、無関係ではありません。
神道では、思いや感情は
すべて「ゴミ」だと考えます。
言葉遊びのように聞こえるかもしれませんが、
「思い」は「重い」エネルギーです。
毎瞬毎瞬浮かんでは消える感情が
その人のエネルギーを重くし、
運命が良いほうへ進むのを阻んでいるのです。
たとえば、
ビジネスで成功していて目力が強く、
いつもエネルギッシュ。
オーラもやる気もあって、
「さあ、つぎはどんなことをやろうか」
と気力に満ちている。
でも基本的に考えていることは、
自分のことだけ。
そんな人がいます。
神道では、こんな人は
「ゴミだらけ」だと捉えます。
以前の記事でご紹介したIさんは、
高級クラブのママから
「一流の人は気配が消えてるもの。
一流になりたければオーラを消すようにしなさい」
と言われたそうです。
確かに観察してみると、
大会社の社長やトップビジネスマンは、
「ごく普通の人」ばかり。
「オーラが消えている」人たちばかりでした。
また、本当に武道を極めている人は、
威圧感や力みがまったくありません。
やせ形で、どこにでもいるような人がほとんど。
武芸の世界では
「強い人ほど強く見えない」といわれるほどです。
それは、余分なものをまとわなくても、
本質が充実し研ぎ澄まされているから。
自分を過剰に守ったり、
アピールしたりする必要がないからです。
つまり、
よけいなエネルギーを祓いきっているということ。
喜怒哀楽、自己顕示欲や
出世欲、競争心、迷いや不安、
すべての感情を祓い、
心を軽くしていくことが、
「空」への第一歩です。
祓いの法則②先祖から引き継いだ影響を祓う
祓いにおいて忘れてはならないのが、
先祖から受ける影響です。
先祖の存在は、
じつはあなたが成功するかどうかに
大きな影響を与えています。
たとえば、
同じ成功法則を学んで
同じように努力しているのに、
Aさんはまったく芽が出ず、
Bさんはトントン拍子で結果を出した。
こういうことがよくあります。
ふたりが先祖から受けている影響が
それぞれ違うからです。
人の成功にはいろんな要因がありますから、
簡単にひとくくりにすることはできません。
しかし、
先祖の影響をきちんと祓っていれば、
学びや努力の結果は確実に人生に現れます。
ですから、
人一倍努力しているのに結果が出づらい人、
なぜかここぞというときに
不運に見舞われる人、
何をやっても裏目に出る人…。
こういう人は、
先祖の存在が影響しているといえるかもしれません。
逆に、なぜか運がいい人、
やることなすことうまくいく人は、
先祖からいい影響を受けています。
もちろん本人の才能や努力もあります。
でもその才能や努力できる資質自体も、
先祖から受け継いでいるといえるでしょう。
だからといって、
高いお金を払って先祖供養をしたり、
お経を何千回も唱えたりしなくても大丈夫です。
神道には、先祖の影響を祓う知恵があります。
それが、本書『和の成功法則』の付属CD*に収録されている
三種祓（さんしゅのはらい） です。
*本をご購入の場合は、mp3形式のファイルのダウンロードも可能です。
くわしくは追ってご説明しますが、
この祓詞で先祖を慰めることによって、
いままでの人生を
滞らせていた影響を祓っていきます。
（次回に続く）
「あなたの人生に奇跡をもたらす 和の成功法則」
著者 : 大野靖志（本名 : 小野寺潤）
宮城県生まれ。早稲田大学商学部卒。
ユダヤ教をはじめ世界各国の宗教と民間伝承を研究後、白川神道、
言霊布斗麻邇の行を通じ、新たな世界観に目覚める。
現在は、多彩な執筆活動と並行して、一般社団法人白川学館理事、
ラボラトリオ株式会社代表取締役、neten株式会社顧問を務め、
日本と米国に意識変容のためのデジタル技術を普及すべく、
東京と山梨を拠点に、さまざまなプロジェクトに力を入れている。
大野靖志(おおの・やすし)として著書『成功の秘密にアクセスできるギャラクシー・コード』
『あなたの人生に奇跡をもたらす 和の成功法則』
『願いをかなえるお清めCDブック』(サンマーク出版)、
『とほかみえみため~神につながる究極のことだま~』(和器出版)などがある。
