なぜこれほどまでに、祓いが重要なのか。
いうまでもなく、
ゼロとなって5次元にアクセスするためです。
復習すると、5次元は、
私たちの存在する4次元を成り立たせている場。
すべてをかなえる
可能性をもった場でした。
見えない次元なので
イメージしづらいかもしれませんが、
時間も空間も光も重力もない
「情報」だけがある場であり、
「無限の可能性に満ちた場」
だと考えてください。
量子物理学の権威アミット・ゴスワミ博士は、
この5次元を「可能性の領域」と呼んでいます。
一方、4次元には、
先祖や場所、私たち自身がもっている感情、
思考によって生まれる負のエネルギーがあります。
それは「重力」となって、私たちを縛ります。
祓詞はその不要なエネルギーを祓い、
重さを取り払ってくれます。
すると、
コインがひっくり返って
裏と表がパッと入れ替わるように、
時空が消えて「空」の状態が生まれ、
あなたの意志は、
無限の可能性の場である5次元へアクセスできるのです。
正確にいえば、
5次元にアクセスするというよりも、
5次元に「戻る」と表現をしたほうが正しいかもしれません。
じつは本来、
人間は5次元にいるはずの存在です。
4次元というこの現実は、
われわれが体を得て生きている場に過ぎません。
ですから、そもそも5次元は、
「向かう先」ではなくて「戻る場所」なのです。
5次元の存在をわかりやすく説いているのが、
「般若心経(はんにゃしんぎょう)」です。
有名な「色即是空 空即是色」という一節を、
あなたもご存じでしょう。
じつは、この一節は
4次元と5次元の関係を説いています。
般若心経でいう「色」は物質界、
「空」は物質のない世界。
「色即是空 空即是色」
を訳すと、
「物質界は空であり、空もまた物質界である」
となります。
「色」は4次元、「空」は5次元を表すので、
神道的に解釈するとつぎのようになります。
4次元は5次元であり、
その逆でもある。
つまり
コインの裏と表のように、表裏一体である。
これが、
般若心経のいわんとするところです。
念のためにいうと、
般若心経の「空」は「空っぽ」という意味ではありません。
仏教では、「空」とは
「何もないけれど、すべてに満ちている」状態だと考えられています。
5次元は
何もない状態でありながら、すべてがある。
無限の可能性に満ちている「空」の世界です。
これを表すと、
「空(ゼロ) = 無限 (∞)」という式が成り立ちます。
だから、そこから
言霊を4次元に向けて発すると、
無限の可能性の中で実現していくのです。
5次元から4次元は、
どのように捉えられるか。
地面の上を歩くアリと、
それを見ている人間を思い浮かべてください。
人間は、アリをつかまえて
別のところに移動させることも可能ですし、
別方向を向かせることもできますね。
同じように、5次元から見れば、
思いのままに状況を動かすことができます。
だから、「空」になって
5次元から言霊を送ることができれば、
たとえ4次元では
「あり得ない」と思っていても、
現実は言霊の通りに変わります。
もしあなたに会いたい人がいれば、
会えるようセッティングしてもらえるし、
やりたいことがあれば、
それができるシチュエーションが
自在に整うというわけです。
4次元と5次元の関係は、
写真のネガとポジ(紙焼き写真)の関係だともいえるでしょう。
ポジは、ネガの通りに出来上がります。
5次元の情報がネガです。
5次元の情報が変わると、
そのまま現実に転送されます。
そして、現実は
5次元の情報通りに作りかえられます。
つまり、ネガを作っているものが、
ポジを思いのままに作り出せるということです。
たとえば、
遠くの山に向かって「ヤッホー」と言えば、
一拍おいて「ヤッホー」と返ってきます。
これと同じように、
5次元にアクセスさえすれば、
多少「間」はあくけれど、
こちらが発した言霊と同じ現実が、
そのまま4次元に返ってきます。
だから、5次元へのアプローチこそ、
成功するためにあなたがやるべき最重要のことなのです。
著者 : 大野靖志(本名 : 小野寺潤)
宮城県生まれ。早稲田大学商学部卒。
ユダヤ教をはじめ世界各国の宗教と民間伝承を研究後、白川神道、
言霊布斗麻邇の行を通じ、新たな世界観に目覚める。
現在は、多彩な執筆活動と並行して、一般社団法人白川学館理事、
ラボラトリオ株式会社代表取締役、neten株式会社顧問を務め、
日本と米国に意識変容のためのデジタル技術を普及すべく、
東京と山梨を拠点に、さまざまなプロジェクトに力を入れている。
大野靖志(おおの・やすし)として著書『成功の秘密にアクセスできるギャラクシー・コード』
『あなたの人生に奇跡をもたらす 和の成功法則』
『願いをかなえるお清めCDブック』(サンマーク出版)、
『とほかみえみため~神につながる究極のことだま~』(和器出版)などがある。