「とほかみえみため」という言葉は、
「とほかみよ、ほほえんでください」という意味です。
この祓詞を唱えることで、
先祖を慰め、感謝することになります。
同時に、この祓詞には
「自分が遠津御祖神(とおつみおやのかみ)と一体化しますように」
という意味も含まれています。
「遠津御祖神」とは、
「神になった先祖」のこと。
この神と一体になることによって、
あなたとあなたの先祖が祓われ、浄化されます。
ひいては、あなたの人生にも
よい影響を与えてくれます。
時間をさかのぼれば、
私たちには膨大な数の先祖が存在します。
その中には、
この世に思いを残して亡くなった方もいれば、
非業の死を遂げた方もいるでしょう。
また、
自分では気づいていなくても、
他人に恨みを買うような
行為をしてしまった方もいるかもしれません。
1章でお話しした通り、
そんな先祖の存在が、
子孫である私たちの行動や人生に影響を与える場合もあります。
この祓詞は、
それらの影響をすべて祓います。
そして、あなたの人生が
スムーズに進むようにしてくれます。
私たちが過ごす空間には、
さまざまなエネルギーが流れています。
その場にいる人が発する思いや
過去にいた人が残した念、方角のもつ磁力、
場所そのものが発している目に見えない力などです。
また、ケンカや言い争いをしたときや
嫌なことがあったときなど、
心にはネガティブなエネルギーが溜まりますが、
空間にも同じエネルギーが溜まり、残留してしまいます。
清浄な空間であれば、
場のエネルギーは縦横に整然と流れています。
しかし、
このようなネガティブエネルギーによって、
ほとんどの空間でひずみが生まれ、
磁場がゆがんでいるのです。
ホテルや旅館に行くと、
なんとなく嫌な気持ちがする部屋があるものですが、
これは、私たちが
その部屋に漂うエネルギーをキャッチしているからです。
場のエネルギーにゆがみがあると、
それに引き寄せられて、
さらにネガティブなエネルギーが集まります。
たとえば、一度交通事故が起きた場所で、
その後も何度も事故が起きることがあります。
また、何をやっても繁盛せず、
開店と閉店を繰り返す店舗物件もあります。
これらは、
場のもつエネルギーのゆがみが負の現実を引き寄せ、
その場にいる人間に影響を与えている例です。
身禊祓は、言霊の力によって、
場のゆがみを調整し浄化します。
それだけでなく
この祓詞を聴くことで私たち自身も祓われます。
その結果何が起きるかというと、
自分自身が「パワースポット」になれます。
エネルギーの乱れが調整されるので、
自分本来のパワーが輝き出すのです。
そのパワーに引き寄せられ、
人や情報、チャンスが集まるようになるでしょう。
すると、
自分がパワースポットに行かなくても、
欲しいものが集まってくるので、
加速度的に成功していけます。
「祓いの最高峰」とも呼べる最強の祓詞です。
神道では
宇宙の道理を曲げる罪を「天津罪」、
人類が地上で犯すさまざまな罪、
あるいは、欲や執着、怠惰、慢心、嫉妬などを
「国津罪」と呼びます。
大祓は、人間がもっている
それらの「罪」をすべて祓い、
私たちが4次元で起こすといわれている
あらゆる「罪穢れ」も祓ってくれます。
この大祓には、
人間が目をそむけたくなるような
どんなにひどい罪であっても、
祓戸四柱神(はらいど よはしらのかみ)の力で、
地の底に吹き送るという強い意志が込められています。
そのため、
もともと個人向けに作られた祓詞ではなく、
人類全体のために作られたものと考えられています。
その結果、当然個人レベルで起きがちな、
現実でうまくいっていないと感じること、
いま起きているトラブルや滞りのすべてが祓われ変化します。
オールマイティなパワーをもつ、
とても心強い祓い詞です。
人類の文明は
「数」という概念を抜きに語れません。
数字がなければ
机も椅子もビルもできません。
時間の概念もそうですね。
数字により成り立っています。
この祓いのおもしろいところは、
「ひふみ」で始まったものが、
「こともちろらね……」
つまり「九・十・百・千・万……」と続くように、
途中から幾何級数的に増える数を
そのまま祓詞にしているところです。
これは宇宙が創造されていく様子を表しており、
膨大な数を唱えることで、
現実が言霊で作られることへの感謝、
神への感謝を示します。
この祓詞単独でも強い力を発揮することから、
歴史的に極めて人気があり、
これまでさまざまな世界で利用されてきました。
これを唱える、あるいは聴くことで
心や体が無限に広がる力を感じるはずです。
著者 : 大野靖志(本名 : 小野寺潤)
宮城県生まれ。早稲田大学商学部卒。
ユダヤ教をはじめ世界各国の宗教と民間伝承を研究後、白川神道、
言霊布斗麻邇の行を通じ、新たな世界観に目覚める。
現在は、多彩な執筆活動と並行して、一般社団法人白川学館理事、
ラボラトリオ株式会社代表取締役、neten株式会社顧問を務め、
日本と米国に意識変容のためのデジタル技術を普及すべく、
東京と山梨を拠点に、さまざまなプロジェクトに力を入れている。
大野靖志(おおの・やすし)として著書『成功の秘密にアクセスできるギャラクシー・コード』
『あなたの人生に奇跡をもたらす 和の成功法則』
『願いをかなえるお清めCDブック』(サンマーク出版)、
『とほかみえみため~神につながる究極のことだま~』(和器出版)などがある。