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マネジメントとリーダーシップに効く!日本古来の2つの叡智

作成者: ELEMENT編集部|Aug 25, 2021 10:00:00 PM

リーダーシップを伸ばす「自己認識」とは?

私がサンフランシスコで知り合った
組織開発を主とする会社の
イギリス出身の経営者から、
以前、こんな話を聞いたことがあります。

それは、マネジメント能力や
リーダーシップ能力を伸ばすに当たって

「セルフ・アウェアネス(自己認識)」

は、必ず押さえるべきものになっている、ということ。

 マインドフルネスを代表とした瞑想法に始まり、
コーチングやカウンセリングを含め

自分の無意識を意識化することで
自己認識を拡張する、ということは

日本のビジネスシーンでも
どんどん一般化してきていると思います。

特に、ある程度の集団や組織を
統率する立場や年齢になれば

これは必須の能力でありスキル、
と言っても良いかもしれません。

 ではなぜ「自己認識」という
ことがそれほど大事なのかいうと、

大きな理由の一つには
組織のマネジメントにしろ
リーダーの役割にせよ、

根本的に、自分の「意志決定」
共通項として必ず関わってくるからです。

組織の「意志ベクトル」を整える方法

社内外の様々な状況を洞察して
最適な「意志決定」を下し、

それを上司や部下、同僚などに
しっかりと伝え、

理解や共感、
応援を得られるようにする。

そうすることで
組織全体としてのまとまりが生まれ、

組織の「意志のベクトル」が
強い力を得るようになります。

 書店やインターネット上でも
このジャンル関連の情報は多く、

『〇〇のスキル』といったように
様々にノウハウが体系化されてますので

手に取ったり目にしたり、
という方もいらっしゃると思います。

今日は、そういった情報知識を
さらにもう一段深いところから活かす上でも、

データム・グループの
システム学習にある2つの智慧(ちえ)のことに
少し触れておきたいと思います。

「自己認識」に直結する2つの智慧

どちらも「自己認識」
直結するものですが、

仏教由来の智慧のビジネス応用ではなく
こちらは神道的なものになります。

 日本人なら大体、神社等で何かしら
見聞きしたことがあると思いますが、

1つは、
「祓い」の智慧。

もう1つは、
古くから伝わる「鎮魂法」で、

こちらは
目を半分開けたまま行う、
ある種の観想法です。

 なぜ、祓い、鎮魂といった
一般的には全く聞きなれない手法が

マネジメントやリーダーシップの
話に繋がるのでしょうか? 

「祓い」が作る「ゼロの自己認識の器」

まず「祓い」は、
自分の偏見や独断、
思考や感情反応のパターン、

過去に縛られた
無意識の言動のクセなどを

徐々に微細に
分解していくようにして、

いわばまっさらな、

「ゼロの自己認識の器」

をセッティングすることに
大きく役立つからです。

「鎮魂」が整える「意志決定のベクトル」

そして「鎮魂」は、あちこちに
分散したりして上手くまとまらない

自分の意志のベクトルを、
同じく「ゼロの自己認識の器」にセッティングし、

そこを起点として、
明確な意志決定のベクトルを定めたり

あるいは、
自在に調整したりできる、

意識のコントロール能力の
発動に繋がるからです。

ちなみに、
無意識に考えがあちこちに飛んでしまう様を、

神道では
「魂が遊離(ゆうり)している」状態
と伝えています。

鎮魂は、その魂をあるべき場所に
戻す(鎮める)ための叡智なのですね。

それによってはじめて、ベクトルの
「コントロール」が可能になるのです。

組織の「意志ベクトル」を俯瞰する

言葉を変えるなら、
自分や組織の「意志のベクトル」というものを

柔らかい心で
大きく俯瞰できるようになり

広く客観的な視点でもって、
自分と組織の未来に向けて

集中すべき最良のベクトルを
柔軟に設定できる力に繋がるもの、と言えます。

そしてこの力を発揮できることが
リーダーシップの能力であり、

目標の達成をはじめ
人生のあらゆる場面でその「実現」を
支える、最高の力となるでしょう。

 言葉の上だけですと
少し難しく感じられるかもしれませんが、

日本ならではの
こういった深い智慧を

ぜひ、組織開発や
組織運営にも活用されてみてはいかがでしょうか。

 

いかがでしたでしょうか?

「ゼロの自己認識の器」を作る
「祓い」については

datumグループで白川学館の理事や
ラボラトリオ株式会社の
取締役を務める小野寺潤が

大野靖志名義で世に出した

あなたの人生に奇跡をもたらす 和の成功法則」(サンマーク出版)

で詳しく解説しています。

またこちらの記事でも、
書籍の内容を抜粋して紹介していますので、

よろしければご覧ください。