*七澤賢治講話集1「祓い」13ページより抜粋引用
今、環境との共生とよく言われていますが、
人間にとって都合のよい環境ではなく、
自然と生きとし生けるものと
共振・共鳴するということですね。
他の生命存在というのは、
ほとんどは自然に還っていくということが
当たり前になっていますが、
人間は自意識を持ったことによって、
自我を確立はしたけれども、意識が散漫というか、
バラバラになったというか。
思考もそうですね。
バラバラになっているわけですね。
だからこそ、お祓いとか、
鎮魂が必要ということなのですね。
つまり、自然に還る方法というのが祓いなんですね。
(七澤賢治講話集1「祓い」13ページより抜粋引用)
●古来、主に宗教的文脈でとらえられてきた「祓い」の力とはいったい何なのか?
●白川神道の継承者でもある著者が「祓い」の現代的意義を根源から問い直す。
著者紹介
七澤賢治
1947年山梨県甲府市に生まれ。1978年大正大学大学院文学研究科博士課程修了(宗教学)。2010年白川伯王家伝の継承者として「一般社団法人白川学館」を創設。著書に『龍宮の乙姫と浦島太郎』(小笠原孝次氏との共著 和器出版 2017年)など多数。
七澤賢治の言葉はいかがでしたでしょうか?
人間の持つ本来の
「自然と共振・共鳴」する力を呼び覚ますのが
「祓い」ということでしたね。
古来、宮中祭祀を司ってきた白川伯王家には、
もっとも効果がある「祓詞(はらいことば)」として
次の4つが伝わっています。
三種祓 ・・・ 先祖に感謝し、その存在を慰める祓詞。
先祖の影響をすべて祓い、あなたの人生がスムーズに進むようにしてくれます。
身禊祓・・・場を整える祓詞。
磁場のゆがみを調整して浄化し、清浄な空間にしてくれます。
私たち自身をも清め、チャンスや幸運をもたらします。
大祓(中臣祓[なかとみのはらい])・・・
現実に影響を与えている、すべてのマイナスエネルギーを祓う祓詞。
私たちがもっている、あらゆる「罪穢れ」を祓ってくれるオールマイティな力をもっています。
一二三祓い・・・創造への感謝を表す祓詞。
数を唱えることで、宇宙の起こす創造すべてへの感謝を表します。
祓詞についての、さらに詳しい内容はこちらの記事でご紹介しています!
古来より宮中祭祀で使われてきた
祓いの言葉はこの4つ。
しかし、たった4つといっても、
それぞれが長い上に、古い言葉で書かれているため、
毎日唱えたり、
ましてや暗記したりすることは大変です。
ということで、
初めての祓いにおすすめなのは、
三種(さんしゅのはらい)の最初の8文字
「とほかみえみため」
をまずは3回唱えることです。
(3回にこだわらずいつでも、
いくらでも唱えてただいても大丈夫です!)
「とほかみえみため」を毎日唱えていると、
自然との共振・共鳴が起こるようにして
様々な変化が現れてくることに気がつくはずです。
その中で、
自分にとって「良いこと」も起これば、
一見すると「悪いこと」も起こるはずです。
しかし、これは
「本来の自分に戻る道」になります。
「とほかみえみため」によって起こる変化や、
その変化に対する心構えをこちらの記事で解説しています。
ぜひご確認ください。