*七澤賢治講話集1「祓い」33ページより抜粋引用
お祓いというのは、国文学的に言うと、
だいぶ曖昧な時制なんですね。
過去形、現在形、未来形と
たぶんそのときに声に出した言葉が、
そのまま過去にも未来にもつながる
ということを、
当然のこととして考えていたと思うのです。
過去を祓うこともやっているし、
今を祓うということもやっています。
そういうことで
たぶん同時に3つの時制を越えている
と言えば中今で越えているのですが、
それを三千世界と言って、
3つの世界というふうに捉えていたのかもしれません。
(七澤賢治講話集1「祓い」33ページより抜粋引用)
●古来、主に宗教的文脈でとらえられてきた「祓い」の力とはいったい何なのか?
●白川神道の継承者でもある著者が「祓い」の現代的意義を根源から問い直す。
著者紹介
七澤賢治
1947年山梨県甲府市に生まれ。1978年大正大学大学院文学研究科博士課程修了(宗教学)。2010年白川伯王家伝の継承者として「一般社団法人白川学館」を創設。著書に『龍宮の乙姫と浦島太郎』(小笠原孝次氏との共著 和器出版 2017年)など多数。
七澤賢治の言葉はいかがでしたでしょうか?
お祓いは、時制が曖昧だからこそ、
声に出した言葉が、
そのまま過去にも未来にも
つながっていくんですね。
だからこそ、お祓いや祝詞には、
過去を祓い清め、
未来を予祝する力があるのかもしれません。
この過去、現在、未来の3つの時制を超えた
本来の言葉のはたらきが起こるのが「中今」です。
以下にご紹介する記事では、
古神道の「中今」と
瞑想などで言われる「今・ここ」との違いや
引き寄せの成功法則と
「中今で起こる創造」の違いなど
似ているようで異なるものの違いを
わかりやすく解説しています。
「中今」に生きることは、
内なる静けさと無限の豊かさに
アクセスすることを可能にします。
ぜひ、下記の記事でその秘密をお確かめください。