「祓い」こそが、私たちが受け継いできた日本の知恵。
5次元へアクセスし願いをかなえる方法だとお話ししてきました。
ではいったい何を、どのように祓うのか。
これらを全部祓います。
つまり、思考や感情のすべてです。
一度祓ったから完了というわけではありません。
日々祓いつづけることが重要です。
なぜなら、ゴミは
時々刻々と積み重なっていくからです。
「うちは掃除やゴミ出しをしなくても、ずっときれい」
という家は、100%ありませんね。
それと同じように、
祓うべきゴミが積み重ならない人などひとりもいません。
だから、常に祓いつづけることが必要なのです。
神道では、「積み」は、「罪」につながると考えます。
一般的には、何ごとも
積み重ねが大事だといいますが、じつは違います。
「積み減らし=祓い」こそが大切なのです。
そもそも神道の基本は、
結界の中で神と人間がコミュニケーションを取ることにあります。
そのために人間が罪穢れを落とし、
清浄な状態にあることが求められました。
プラスもマイナスも絶えず祓い、
常に「ゼロ」(空)の状態にする。
5次元(空)につながるためには、
これが何よりも大切なのです。
「ちょっと待って。ネガティブなものはともかく、
いい感情や経験、ポジティブな記憶まで祓う必要はないのでは?」
という声が聞こえてきそうです。
しかし、例外はありません。
これまでの人生で、
どんなに貴重な知識や能力を身につけ、
多額の資産をもっていたとしても、
あるいは、
どれほど素晴らしい出来事があったとしても、
「あの世」にもっていくことはできません。
もちろん現世において、それらは大事です。
ただ、それに執着してはいけないのです。
過去も未来もなく、日々新しく「いま」を生きる。
神道は、この生き方を理想としています。
これを「中今を生きる」といいます。
「中今」とは、現代風の言葉でいえば「いまここ」。
時間の概念を越えて、その瞬間を生きるということです。
「中今」を生きられるようになると、
過去にとらわれることも、未来を思い煩うこともなくなります。
いままで自分を押し込めていた枠がはずれて、
それまで思ってもいなかった
ひらめきやアイデアが生まれるようになります。
「中今」を生き、
常に「空 = ゼロ」の状態になることで、
人間は生きているだけで
幸せに満たされた存在だと気づけます。
その生き方をかなえるために、
あらゆるものを祓っていくのです。
祓いには、
「張る」という意味も含まれています。
祓えば祓うほど、張っていく。
つまり、新たなものに
満たされるという意味です。
矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、
祓っていない状態、積み重なっている状態では、
「張る」エネルギーも生まれません。
まず先に自分自身を空っぽにすることが、
エネルギーを満たすために欠かせないのです。
たとえば、
夜店のスーパーボールつかみゲームを思い出してください。
あのゲームで、
スーパーボールをたくさん取ろうと思ったとします。
もっとも多くボールをつかめるのは、
もちろん、何も持っていないときです。
そのためには、
手は空っぽでなければいけません。
もし手に何かを持っていたら、
いったんすべて手放す必要があります。
同じように、
いまあるものを祓っていかなければ、
かなりのエネルギーロスであることは
いうまでもありません。
不要なものをたっぷり抱えた状態で、
新たなものをつかもうとして、
無駄に努力しつづけなければならないのですから。
だから、
まずは持っているものを手放す。
すべてはそこから始まります。
著者 : 大野靖志(本名 : 小野寺潤)
宮城県生まれ。早稲田大学商学部卒。
ユダヤ教をはじめ世界各国の宗教と民間伝承を研究後、白川神道、
言霊布斗麻邇の行を通じ、新たな世界観に目覚める。
現在は、多彩な執筆活動と並行して、一般社団法人白川学館理事、
ラボラトリオ株式会社代表取締役、neten株式会社顧問を務め、
日本と米国に意識変容のためのデジタル技術を普及すべく、
東京と山梨を拠点に、さまざまなプロジェクトに力を入れている。
大野靖志(おおの・やすし)として著書『成功の秘密にアクセスできるギャラクシー・コード』
『あなたの人生に奇跡をもたらす 和の成功法則』
『願いをかなえるお清めCDブック』(サンマーク出版)、
『とほかみえみため~神につながる究極のことだま~』(和器出版)などがある。