言葉の力がどこから生まれるのかを分析する人は、
あまりいないかもしれません。
なぜなら、言葉もその力も、
人間として生まれれば自然に身につくものだからです。
言葉が通じて普通に話ができれば、
それ以上何を評価すればいいのか、
通常は思いつきもしないことでしょう。
一方、言葉なしには、
どんな行動も中途半端になり、
明確な成果が得られないことは、
誰もが知る事実です。
これは自分が自分に命じる場合も、
人に命じる場合も同じことです。
言葉はあらゆる行動のきっかけになり、
また目標となるものであり、
言葉が曖昧であったり、不明確であったりすると、
当然その成果も言葉に従ったものとなります。
読者の皆さんもかつて、
「〇〇大学合格」とか「売上〇〇万円達成」とかを
紙に書いて、壁に貼ったりしたことがあるでしょう。
実際、私の周りにも
そうした手法により大成功を収めた人もいます。
つまり、このことから、
言葉とは未来を先取りするものである、
ということがわかります。
では、未来を先取りするとはどういうことでしょうか。
それは、言葉が時間を超えて作用することを意味します。
今ここで発声できる言葉は、
いわゆる音として認識できるものですが、
実際問題として、
その音が未来にまで響いているわけではありません。
すると、何が未来に届いているのでしょうか。
実はそれが、
「ことだま」(言霊)という時空を超えた存在なのです。
であるがゆえに、
「言」の「葉」とは表現せず、
「言」の後に「霊」という言葉を入れているわけです。
先ほどの「○○大学合格」ですが、
そこにあるのは、紙に書かれた文字だけではありません。
その言葉の裏には、
それを書いた本人の意志が封じ込められています。
ここで、意志という言葉が出ました。
たとえば、
「必ず、〇するぞ」のように、
この意志というものも言葉でできていますが、
普段会話で使っている言葉とは、
何かが違う気がします。
では、それが何かというと、
それこそが時空を超えた「ことだま」という存在なのです。
通常の話し言葉には、
意志を伴ったものと、そうでないものがあることは、
皆さんよくおわかりかと思います。
意志の入った言葉は、
感情の入った言葉よりもずっとパワフルです。
ですから、「ことだま」とは
意志を伴った言語であると
考えていただいて差し支えありません。
もし、私たちが
意志を持っていないとすると、
私たちは外の世界に
ただ翻弄されるだけの存在になってしまいます。
あるいは動物のように、
生存本能に基づいた生理的欲求を
追求するだけの生き物になってしまうでしょう。
動物のことを
悪くいうわけではありませんが、
人間と動物は違うのです。
私たちが関わっている
白川神道、また言霊学では、
言葉で意志を発動できる存在を人間と呼び、
その「ことだま」の力で
神とつながることができると教えています。
「とほかみえみため〜神につながる究極のことだま〜」
著者 : 大野靖志(本名 : 小野寺潤)
宮城県生まれ。早稲田大学商学部卒。
ユダヤ教をはじめ世界各国の宗教と民間伝承を研究後、白川神道、言霊布斗麻邇の行を通じ、新たな世界観に目覚める。
現在は、多彩な執筆活動と並行して、一般社団法人白川学館理事、ラボラトリオ株式会社代表取締役、neten株式会社顧問を務め、日本と米国に意識変容のためのデジタル技術を普及すべく、東京と山梨を拠点に、さまざまなプロジェクトに力を入れている。
大野靖志(おおの・やすし)として著書『成功の秘密にアクセスできるギャラクシー・コード』『あなたの人生に奇跡をもたらす 和の成功法則』『願いをかなえるお清めCDブック』(サンマーク出版)、『とほかみえみため~神につながる究極のことだま~』『「とほかみえみため」はなぜ奇跡を起こすのか?』(和器出版)などがある。
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