アファメーションの前にするべき大切なこと

ここで、既存の成功法則のなかで、
とくに代表的なメソッドがもつ問題点を見ていきましょう。

それらの法則が
うまくいかない構造を知ると、

祓いと言霊が現実に作用するしくみが
より理解しやすくなるはずです。

まずは、アファメーションです。

自分の願望や肯定的な言葉を
繰り返し宣言することで気分が前向きになり、
アグレッシブに行動できるので、
成功もついてくる。

これが、アファメーションの原理です。

でも、
アファメーションによって成功を手にした人が、
あなたの周りに何人いるでしょうか?

あるいは、あなた自身はどうでしょう?

もちろん、
アファメーションが効果的に働く場合も多くあります。

しかし、成功例と同じくらい、
いやそれ以上にうまくいかなかった例も多いはずです。

その原因は明らかです。

アファメーションにはもれなく、
言葉を発する人の
「不満」や「不安」が貼り付いているからです。

アファメーションは、
強い意志と信念をもって
何度も繰り返すべきだといわれています。

しかし、
意識を祓わずにこれをやりつづけると、

アファメーションの裏にある
ネガティブな思いを強化し、
どんどん願いから遠ざかってしまいます。

不満や不安、あるいは、
自己否定や渇望感、執着。

欲が祓われず意識に残っていたら、
どんなに一生懸命アファメーションを繰り返しても、
残念ながら無駄になってしまうのです。

「お金持ちになるぞ」
「私はお金持ちになった」
「私はお金持ちになろうとしている」

…どんな言い方をしても、じつは同じです。

その言葉の裏に
「私はいまお金持ちではない」という
意識が残っているのですから、

徒労感や自己否定感だけが
残る結果になるでしょう。

例えて言うなら、アファメーションは、
根っこを残したまま雑草を刈って、
その上に美しい草花を植えているようなもの。

土の中に根っこが残っているので、
しばらくするとまた雑草がはびこっていきます。

アファメーションがうまくいかない人は
「思いがなかなか実現しない」とボヤきますが、

客観的に見れば、
その人の思いはしっかり現実になっているのです。

逆に、意識の中にある
ゴミをきれいにクリーニングしてしまえば、

アファメーションは言霊となり、
結びの力を発揮します。

「夢のコラージュ」はいますぐ処分しなければいけない理由

ビジュアライズやイメージングは
西洋発の成功法則では定番ですね。

でも、じつはかなり危険です。

とくに、実現したいことや理想の姿、
欲しい物などの写真や切り抜きをボードに貼り、
常に眺める「夢のコラージュ」は、

作成した時点での
夢や成功にとらわれてしまう恐れ大です。

本来の私たちは、
無限の可能性をもち、
日々進化しています。

ですから、
夢や理想は変わっていくのが自然なあり方です。

しかし、コラージュを作ると、
その夢に固定化されてしまうのです。

そうなると、
本当だったら到達できたはずの地点に
行けなくなります。

また、コラージュを作った時点の夢が、
自分の本質とは違う部分から出ていたとしたら、

その間違った「夢」が
かなう結果になってしまいます。

それだけではありません。

夢を毎日見つづけることで、
執着やとらわれが生まれてしまいます。

すると、本来なら
スッとかなうはずだった最高の夢に、
いつまでたってもたどり着けない事態になってしまうのです。

さらに、
「〇年〇月までに」などといった文言が入っていたら、

それもまた、
制限となって成功への足かせになります。

もしいま、
あなたが夢のコラージュを作っているとしたら、
いますぐはがして処分しましょう。

（次回に続く）

「あなたの人生に奇跡をもたらす 和の成功法則」

著者 : 大野靖志（本名 : 小野寺潤）

宮城県生まれ。早稲田大学商学部卒。
ユダヤ教をはじめ世界各国の宗教と民間伝承を研究後、白川神道、
言霊布斗麻邇の行を通じ、新たな世界観に目覚める。

現在は、多彩な執筆活動と並行して、一般社団法人白川学館理事、
ラボラトリオ株式会社代表取締役、neten株式会社顧問を務め、
日本と米国に意識変容のためのデジタル技術を普及すべく、
東京と山梨を拠点に、さまざまなプロジェクトに力を入れている。

大野靖志(おおの・やすし)として著書『成功の秘密にアクセスできるギャラクシー・コード』
『あなたの人生に奇跡をもたらす 和の成功法則』
『願いをかなえるお清めCDブック』(サンマーク出版)、
『とほかみえみため~神につながる究極のことだま~』(和器出版)などがある。