神の社で「神と向き合う」ということ

渓谷

清らかな神社の風に誘われて

caribbean sea and perfect sky

皆さん、こんにちは。
内海昭徳です。

夏真っ盛りのこの季節
夏休みを利用して、家族や仲間と
自然の中に足を運ばれる方も多いかと思います。

私は先日、越後国一宮である
弥彦神社にお参りしてきました。

弥彦神社では年に二回
鎮魂祭というものがあります。

もともと宮中で
新嘗祭の前日に行われている祭祀が
鎮魂祭なのですが

奈良の石上神宮
島根の物部神社と並び

新潟の弥彦神社でも
鎮魂祭が執り行われているのですね。

弥彦神社の場合は
新嘗祭の前日ではなく

4月と11月の1日、
中臣の鎮魂法による
年に二回の祭祀ということです。

また、すぐ近くの境外社には
祓戸四柱大神を御祭神とする
祓戸神社もありましたので

そちらも合わせてお参りしてきました。

土地、食、神社の生命力を取り戻す

Masada in the desert of Israel

datumグループでは
日本各地の土地、食、神社、祭祀が

より生命力に溢れるものとなるよう
復興を支援するプロジェクトを展開しています。

着眼大局、着手小局とも
言われるように

日々の暮らしの中で
自分ができる些細なこと
一つひとつの蓄積が大切で

それが積もり積もって
気がつけば大きな変容に
つながるものだと思います。

20年スパンでの
時代のパラダイム転換、
という一つの指標も含めて

日々、自分のあり方と
自分のできるお役目を
粛々と、感謝と喜びと共に
向き合って行ければ、というように思います。

神と心を向き合わせる時間

autumn forest bokeh-2

合わせて最近、
自分が住んでいる地域の
小さな神社をなんとなしに
調べたりしていたのですが

なんでこんなところに
こんな神社があるのかな、とか

どういう由来で
あの神社の末社が
この地にあるのだろう、など

けっこう興味が
尽きないところがあったりします。

私は最近、朝、散歩をする時は
一番近くの神社にお参りして

「とほかみえみため」を

唱えて参拝してくるのですが

その土地に鎮座している
神と心を向き合わせる時間を
習慣的にとることは

自分の意識を整える上でも
自分の生き方を見つめる上でも

静かに染み入るような
深い価値があると感じる次第です。

神の社(やしろ)が鎮めるもの

考えてみれば
日本全土で、ほんの少し歩けば
神社はいたるところにあるのですから、

日本人全体の日常習慣として
土地土地の神社に
ちょっと参拝する機会が増えていくだけで

日本社会を生きる私たちの
意識のありようというものは

自ずと静まり、深まり
進化していくのではないでしょうか。

そして、何万社という全ての
お社は、当然ながら
もともと建っていたものではなく

時代時代に、各地のご先祖様が
より良い社会、より良い暮らしのために
地域の皆で力を合わせて建立され

歴史の風雪の中で
その存在を維持してきたものですから、

もしも、小さなお社一つ
自分で今から建てるとしたとき、
そのためにかかる労力を思えば

日本各地に既に鎮座する
何万社というお社が

どれほど尊い
ご先祖様の遺産なのだろうかということに

改めて、ただ感謝の意を
深くするばかりですね。

土地土地を生きてきた
ご先祖様、遠津御祖神と
その土地に祀られている神々。

その恩恵に想いを馳せながら
「とほかみえみため」を唱えて

社頭でその日、その時に
自らの「意志を宣る」という

その行いは、きっと
負のエネルギーと繋がって

maforamaの皆さんと共に
時代を前に推し進めていくための、
大切な大切な、大河の一滴になると思います。

この記事を書いた人

内海昭徳

株式会社ロンズデーライト代表取締役
neten株式会社客員研究員

筑波大学で国際関係学、京都大学大学院で政治哲学・社会経済学を専攻。
9/11テロを機に、人間の根本的な意識進化の必要性を感じ、大学院を中退。

世界の真相と人間の意識の本質の探求を深める中で、メタ認識次元の叡智を掴み、科学と悟りの知恵を融合した人間開発と社会変革に長年取り組む。

北米への事業の新規展開を担う過程で、2018年サンフランシスコで開催されたwisdom2.0に日本人初のエントリースピーカーとして登壇。

シリコンバレーを中心に、テクノロジーの進歩と並走できる宇宙の普遍的真理の社会実装ニーズの高まりを予見し、独立。

コンサルティングや組織研修、講演会、リトリート、ワークショップなど様々に取り組んでいる。

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