言葉が意識や思考を独立した存在にする
*七澤賢治講話集3「言霊」120ページより抜粋引用
思考というものは、
じつに大事なものであります。
そしてその思考は、
意識というものが出てきたときに始まるわけです。
思考や意識については、
いろいろ哲学として論じられていますが、
結論的に言いますと、
言葉が、意識や思考をするということなのですね。
それが端的に言語学であり、
私たちはそれを言霊(げんれい)、
あるいは言魂(ことだま)と称して、
使わせていただいているわけです。
ですから今、私たちが
不確かであろうがなかろうが、
言語というものによって、
人類の無意識というものを意識に展開して、
意識から思考ができるようになっているわけであります。
(七澤賢治講話集3「言霊」120ページより抜粋引用)
日本神話の読み解きから、七澤言霊学の新発見ともいえる新しい視座「日本語の音と周波数の関係」まで。「言霊」と「言葉」の関係、そして、それらが現実創造につながる原理とその意味するところをめぐる、「読めば読むほど読み返したくなる」七澤賢治講話ならではの味わいをどうぞご堪能ください。
著者紹介
七澤賢治
1947年山梨県甲府市に生まれ。1978年大正大学大学院文学研究科博士課程修了(宗教学)。2010年白川伯王家伝の継承者として「一般社団法人白川学館」を創設。著書に『龍宮の乙姫と浦島太郎』(小笠原孝次氏との共著 和器出版 2017年)など多数。
潜在意識にアクセスする言葉とは?
七澤賢治の言葉はいかがでしたでしょうか?
意識や思考はすべての人が、
常にしていることですが、
それ故に、
「意識する」や「考える」や「思う」ということが
ごちゃまぜになってしまいがちです。
七澤賢治は、そのごちゃごちゃした関係を
「思考は、意識というものが出てきたときに始まる」
と簡潔な一文で看破しています。
そして「意識」は、
「言葉によって展開する」とハッキリと伝えています。
つまり、「言葉」と「意識」と「思考」の関係を図にすると
言葉 → 無意識から意識を展開 → 思考(思う、考える)
となり、これまで混ざっていたものが、
スッキリとしてきます。
さて、ここまで理解いただけたら、
もう一歩その先に踏み込んでみませんか?
上記の関係からわかるように
無意識の力を使うために、言葉はとても有用ですが、
言葉の使い方を間違うと、
なかなか実現しないどころか、
マイナスの結果も招くことがあります。
なぜなら、私たちが普段使う言葉には、
「本音」と「建前」があるから。
ということで、
潜在意識を動かす「本音」にアクセスする方法を
ぜひ下記の記事でご確認ください。