鎮魂を一言で表すと
*七澤賢治講話集2「鎮魂」9ページより抜粋引用
白川における鎮魂の解釈を一言で表してみようと思います。
「鎮魂」という概念の中で
白川が最も強調してきたこと、
それは
「宇宙の、自然の、神の働きを
最大限に発揮できるようにする」
ということです。
自分自身の中で、それぞれの働きを
最大限に発揮できる状態がつくられることにより、
その後、その働きを
自分以外のものに向けていくことが
できるようになるのです。
(七澤賢治講話集2「鎮魂」9ページより抜粋引用)
古来、主に宗教的文脈でとらえられてきた概念に現代の最先端科学を接続させ、現代に生きる私たちにこそ活かされるべき実践の知として蘇らせた著者、七澤賢治氏が、「鎮魂」の現代的意義を求めて、新たな探求の旅をめぐります。
著者紹介
七澤賢治
1947年山梨県甲府市に生まれ。1978年大正大学大学院文学研究科博士課程修了(宗教学)。2010年白川伯王家伝の継承者として「一般社団法人白川学館」を創設。著書に『龍宮の乙姫と浦島太郎』(小笠原孝次氏との共著 和器出版 2017年)など多数。
本来の働きを取り戻す鎮魂法
七澤賢治の言葉はいかがでしたでしょうか?
「働きを最大限に発揮できる状態」
それが鎮魂された状態ということでしたね。
こちらの記事では、
「鎮魂」の具体的なやり方を
写真や前提となる知識と一緒に解説しています。
ぜひご一読ください。
白川神道では、
人の魂は1つではなく、5つあるとされています。
その5つの魂にそれぞれの働きがあるのですが、
これらの5つの魂を鎮めて
体の中心に収める鎮魂法をこの記事では紹介しています。
鎮魂をすると感情や思考が停止し、
人間としての動きがいったんストップした状態になります。
こう聞くと、
なんだか不安になる方もいるかもしれませんが
それは、自分自身が
「地球そのもの」「宇宙そのもの」であることに気がつく
最初のステップです。
このように鎮魂という作法により、
自らが「地球そのもの、宇宙そのものである」という自覚に立つことで、
創造の働きを最大限に発揮できるようになります。
そして、その創造の働きを
自分以外のもの、社会や自然、
生きとし生けるもの向けていくことで
自身を活かしていけるようになります。
鎮魂法に興味を持たれた方は、
ぜひ下記の記事で鎮魂のやり方をご確認ください。