「結果」の次元と「大元」の次元
*七澤賢治講話集2「言霊」28ページより抜粋引用
言葉と言霊は混同されることが多いようですが、
じつは明確な違いがあります。
言葉は音としてカタチになったものです。
しかし言霊は、
言葉として発声される手前の
カタチにならない状態のことをいいます。
言葉の世界は言霊の結果であるため、
結果(=思考)の次元で
いくら言霊を探求しようと思っても、
答えは出てきません。
(七澤賢治講話集3「言霊」28ページより抜粋引用)
日本神話の読み解きから、七澤言霊学の新発見ともいえる新しい視座「日本語の音と周波数の関係」まで。「言霊」と「言葉」の関係、そして、それらが現実創造につながる原理とその意味するところをめぐる、「読めば読むほど読み返したくなる」七沢賢治講話ならではの味わいをどうぞご堪能ください。
著者紹介
七澤賢治
1947年山梨県甲府市に生まれ。1978年大正大学大学院文学研究科博士課程修了(宗教学)。2010年白川伯王家伝の継承者として「一般社団法人白川学館」を創設。著書に『龍宮の乙姫と浦島太郎』(小笠原孝次氏との共著 和器出版 2017年)など多数。
「言葉になる前」の状態に力が宿る
七澤賢治の言葉はいかがでしたでしょうか?
言霊(げんれい)は
「音」として形になる前の状態ということでしたね。
このように聞くと、
つまり「思い」が言霊ってこと?
だって、言葉にしようと
「思う」から口が動いて言葉になるんじゃないの?
と普通は考えてしまいますが、
七澤賢治の言葉をもう一度見てみてください。
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言葉の世界は言霊の結果であるため、
結果(=思考)の次元で
いくら言霊を探求しようと思っても、
答えは出てきません。
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つまり「思う(思考)」も
言霊の結果である「言葉の世界」だというのです。
ということは、
声で聞いたり、文字で読めたりするのは言霊ではない。
さらに、
「自分の思考」として認識できるものも言霊ではない。
どうやら「言霊」とは、
私たちが見て、聞いて、感じられ無いけれど、
それがないと成り立たない、
そんな存在なのかもしれません。
なんだか、分かったような、
分からないような気分になってきましたね。
そんなモヤモヤを解消できる記事をご紹介します。
世界中の国や地域で、
または多くの成功法則で、
「言葉には現実を生み出す力がある」
と信じられています。
言霊(げんれい)とは、
そんな「力」の源となる「言葉」になる前の
高次の次元から作用する働きになります。
この「言葉になる前」の状態に
現実を生む力が宿ることを
端的な言葉で言い表しているのが、
『新約聖書』の
「ヨハネの福音書」にある言葉
「はじめに言葉ありき」です。
現代語訳では「言霊」ではなく
「言葉」となっていますが
実はギリシャ語の原文では、
「言葉(WORD)」ではなく
「LOGOS(ロゴス)」となっていたのです。
そのため、
明治時代初期に初めて出版された聖書は
「はじめに言霊ありき」と訳されていました。
このように、
はじめに言霊があるとはっきり書かれているのです。
ものごころが付いた時から、
私たちの思考や行動を支配している言葉。
その力の本質を探り、掴み取る
冒険の世界に興味を持たれた方は、
ぜひこちらの記事をお読みください。