「祓い」は現在進行形の創造論
*七澤賢治講話集1「祓い」72ページより抜粋引用
世界の哲学や宗教では、
宇宙は神によって創造されたと言われているんですね。
しかし、言霊学では、
瞬間瞬間、中今に宇宙は創造されているという
現在進行形の創造論なんですね。
そこが大きな違いです。
その現在進行形の創造論を
表現するものが祓いです。
祓いというものが瞬間瞬間に
宇宙創造されているということの表現、意志です。
創造という意志というものを、
瞬間瞬間に言葉にして表現して、発している。
創造意志を発するということが、
じつは最大のエネルギーの源であるわけです。
(七澤賢治講話集1「祓い」72ページより抜粋引用)
●古来、主に宗教的文脈でとらえられてきた「祓い」の力とはいったい何なのか?
●白川神道の継承者でもある著者が「祓い」の現代的意義を根源から問い直す。
著者紹介
七澤賢治
1947年山梨県甲府市に生まれ。1978年大正大学大学院文学研究科博士課程修了(宗教学)。2010年白川伯王家伝の継承者として「一般社団法人白川学館」を創設。著書に『龍宮の乙姫と浦島太郎』(小笠原孝次氏との共著 和器出版 2017年)など多数。
祓いであり、創造でもある言霊
七澤賢治の言葉はいかがでしたでしょうか?
「神によって世界が創造された」
という世界の宗教や哲学。
「瞬間瞬間に宇宙は創造されている」
という現在進行形の創造論である言霊学。
おなじ「創造」という言葉でも、
時間軸の概念が変われば、
そのダイナミックさも大きく異なります。
もしかしたら、
「祓いというものが瞬間瞬間に
宇宙創造されているということの表現、意志です」
という言葉が難しく感じられた方もいらっしゃるでしょうか。
それは、「祓い」は、
「払う」「クリアにする」という意味だと捉えて、
「創造の表現」「創造の意志」という意味と
結びつかないと思っているからかもしれません。
しかし、はらい(祓い)は、
「払う」と「張る」という正反対の意味が共存する言葉です。
瞬間瞬間に「払い」、瞬間瞬間に「張る」という、
破壊と創造の繰り返しが「祓い」の本質なのかもしれません。
このように、祓詞(はらいことば)でもあり、
創造のための言霊でもある古い言葉は他にもあります。
それが「とほかみえみため」です。
祓詞(大祓)より簡単で、
いつでも手軽に口にすることができるのに
あらゆる意志の始原として
自分の宇宙を立ち現す起点となる
「とほかみえみため」
下記の記事では、
瞬間瞬間に創造がおこなわれる「中今」や
「とほかみえみため」の真髄をわかりやすく解説しています。
ぜひご一読ください。