イメージか?言葉か?
これまで、言葉には
私たちの想像を超えた力があり、
その秘密は天皇家にも
世界の宗教にも残されてきた、
というお話をしてきました。
にもかかわらず、
私たちは言葉そのものが持つ力よりも、
言葉で語られた対象の方に目を向けがちです。
つまり、本来は
言葉にこそ一番力があるにもかかわらず、
私たちの頭は、言葉によって導かれた
イメージや印象を優先させてしまうということです。
ところが、
どんなイメージをするにしても、
その元には必ず言葉があります。
たとえば、
「バナナ」という言葉がなければ、
バナナをイメージすることはできません。
このように、
すべては言葉から始まっているにもかかわらず、
言葉そのものではなく、
言葉がもたらすイメージによって
私たちは生きているというわけです。
イメージで生きる人の末路
ですから、元にあった言葉が
忘れ去られることによって、
イメージが一人歩きしてしまい、
最後は収拾がつかない状態になるのです。
たとえば、
ある言葉から妄想が起きるとすると、
その妄想は次なる妄想を呼び込みます。
それをイメージで解決しようとすると、
結局何も解決できないまま、
気分の悪さだけが残るという図式です。
ところが、
いかなる妄想やイメージであっても、
すべてが言葉から始まっているとわかれば、
言葉でそれを消滅させることができるのです。
あらゆるイメージの元には、
それを引き起こした言葉があるはずです。
妄想を起こす背景には、
その引き金となる言葉があります。
人生における最高のツールとは?
一例として、
今ある病気にかかっているとします。
その時に
「病気が治る」と言葉で考えるのも、
「治らない」と考えるのもその人の自由です。
けれども、
そのどちらを採用するのかにより、
その後の展開は大きく変わってきます。
「治る」と宣言すれば、
それに関連したイメージが人を元気にしていきますし、
「治らない」という言葉を使えば、
自動的によからぬ妄想が、その人から力を奪っていきます。
ですから、
妄想やイメージを元から断つには、
イメージをイメージで変えようとするのではなく、
言葉の力を利用するのが最も効果的であり、
かつ本来的であるということができます。
聖書にはキリストが
言葉で病気を治したことが書かれていますが、
そこにあったのは
キリストの「言葉」であり、
それ以外の何か不思議な力ではありません。
さて、言葉の力は
こうした局所的な場面のみならず、
人生全般に影響を与えることがわかります。
とりわけ
「人生をいかに生きるか」
といったテーマに関しては、
言葉なしに
全容を構築することはできません。
また、自分の言葉を
持っている人といない人とでは、
人生の広がりも質もまるで変わってきます。
言葉とは、いうなれば、
人生における最高のツールであり、
人生をよくするのも悪くするものも
すべて言葉次第、ということが
おわかりいただけるのではないでしょうか。
(次回に続く)
「とほかみえみため〜神につながる究極のことだま〜」
著者 : 大野靖志(本名 : 小野寺潤)
宮城県生まれ。早稲田大学商学部卒。
ユダヤ教をはじめ世界各国の宗教と民間伝承を研究後、白川神道、言霊布斗麻邇の行を通じ、新たな世界観に目覚める。
現在は、多彩な執筆活動と並行して、一般社団法人白川学館理事、ラボラトリオ株式会社代表取締役、neten株式会社顧問を務め、日本と米国に意識変容のためのデジタル技術を普及すべく、東京と山梨を拠点に、さまざまなプロジェクトに力を入れている。
大野靖志(おおの・やすし)として著書『成功の秘密にアクセスできるギャラクシー・コード』『あなたの人生に奇跡をもたらす 和の成功法則』『願いをかなえるお清めCDブック』(サンマーク出版)、『とほかみえみため~神につながる究極のことだま~』『「とほかみえみため」はなぜ奇跡を起こすのか?』(和器出版)などがある。
今なら会員サイトmaforama(まほらま)登録で、
書籍「とほかみえみため〜神につなかる究極のことだま〜」(電子版)をプレゼント中!
会員登録は無料です。ぜひお試しください。