宗教から離れていくわたしたち
これまで世の中には
様々な宗教や信仰形態が登場し、
それぞれに神の存在が語られてきました。
それにより生まれたものは、皮肉にも、
宗教そのものに対する不信感だったかもしれません。
昨年、NHK放送文化研究所が、
国際比較調査グループの一員として、
「日本人の宗教に対する信頼度」を調査したところ、
やはりという結果が出てきました。
その時の報告を簡単にまとめますと、
以下のようになります。
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- 信仰している割合は変わらないものの、信仰心は薄くなり、神仏を拝む頻度が低くなっている。
- 日本人の伝統的な価値観だと捉えられてきた「お天道様が見ている」、「人知を超えた力の存在」、「自然に宿る神」といった感覚を持つ人が少なくなっている。
- 宗教に「癒し」などの役割を期待している人は減っている。宗教に危険性を感じる人は、感じない人より多い。
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こうした傾向は欧州にも出ていますし、
米国でも若者を中心に宗教離れが進んでいるといわれます。
効果がなければ続けられない
では、なぜ宗教というものが
ここまで急速に力を失ってきたのでしょうか。
一つにはもちろん、戦争や紛争の背景に、
いつも宗教の問題が絡んでいるということがあります。
本来は人々を幸せにするはずの宗教なのに、
なぜそんな逆のことを引き起こすのかと。
けれども、皆が皆、そこまで考えて
宗教から離れていったわけではないでしょう。
そこにはもっと直接的な理由があるはずです。
では、今日の事態を引き起こした、
その直接の理由とは何でしょうか。
それは、
「これまで信仰してきたものに効果や体感がなかった」
ということに尽きるのではないでしょうか。
これまでさんざん宗教を信じてきた、
もしくは教えを実践してきた。
けれども何もいいことがなかった、
となれば、
そこに続ける意味を
見い出すことはできません。
(次回に続く)
「とほかみえみため〜神につながる究極のことだま〜」
著者 : 大野靖志(本名 : 小野寺潤)
宮城県生まれ。早稲田大学商学部卒。
ユダヤ教をはじめ世界各国の宗教と民間伝承を研究後、白川神道、言霊布斗麻邇の行を通じ、新たな世界観に目覚める。
現在は、多彩な執筆活動と並行して、一般社団法人白川学館理事、ラボラトリオ株式会社代表取締役、neten株式会社顧問を務め、日本と米国に意識変容のためのデジタル技術を普及すべく、東京と山梨を拠点に、さまざまなプロジェクトに力を入れている。
大野靖志(おおの・やすし)として著書『成功の秘密にアクセスできるギャラクシー・コード』『あなたの人生に奇跡をもたらす 和の成功法則』『願いをかなえるお清めCDブック』(サンマーク出版)、『とほかみえみため~神につながる究極のことだま~』『「とほかみえみため」はなぜ奇跡を起こすのか?』(和器出版)などがある。
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