人がDNAを通じて繋がるものとは?
こうしたお話をすると、
「それは宗教ではないのか」
と疑う方も出てきます。
けれども、はっきり申し上げたいことは、
これはある種のシステム学習であり、
DNAに基づいた科学であるということです。
少し前に現代人の
宗教離れについて述べましたが、
その理由は意外と
簡単なところにありました。
つまり、
「これまで信仰してきたものに
効果や体感がなかった」
ということです。
言い方を変えれば、
単純に科学的ではなかった
と表現することもできます。
世の中のほとんどの宗教は、
わたしという存在から遠くかけ離れた
神や教祖を最上のものとするため、
そこに自分が直に
神に関与できる余地はありません。
少なくとも自分を超えた
何らかの力を発動させるためには、
わたしと何かが
つながっている必要があるのです。
そうでなければ、
ただの運任せになります。
あのマザー・テレサですら、
最後は神を掴めなかったと
悔やんで亡くなったそうです。
信仰の力は
誰よりもあったかもしれませんが、
神につながることとは
別物であることがわかります。
ですから、
つながりのあるものから
スタートするのは当然のことなのです。
その最たるものが、
自らの先祖だということです。
したがって、先祖を崇拝するとは、
自身のDNAに敬意を持つことであり、
外に存在する特定の神を信仰の対象とする宗教とは、
まったく異なるものだといっていいでしょう。
宗教において神と人間は
分離したままですが、
先祖崇拝ではDNAを通じ、人という存在が、
先祖神につながることが可能となるのです。
よって、先祖崇拝とは
信仰の一形態ではなく、
むしろ遺伝子を科学する世界の
延長上にあると考えることができるわけです。
先祖崇拝は人としての「作法」である
現在の遺伝子工学の発展はすばらしく、
今や核DNA解析により、
髪の毛一本あれば、
その人がどんな顔をしているのか、姿形や体質まで
明らかになるレベルまで進化しています。
これは、私たち一人一人に
遺伝子のツリーが存在し、
かつて存在した先祖たちの姿形が、
漏れなく私たちの身体に閉じ込められている
ということを意味します。
そんな自分の身体を、
先祖からのいただきものとして
大切にすることの、
どこが宗教といえるでしょうか。
先祖崇拝とは
結局このことを言っており、
人間のありようとして、
ごく当たり前の作法を表現しているに過ぎません。
にもかかわらず、
こうした大事なことが日本から失われ、
すでに長い年月が経過していることは、
この上なく残念なことといわねばなりません。
けれども逆転の可能性は
まだまだ残されています。
もし私たちが今一度先祖の力を取り戻し、
遠津御祖神とつながることができれば、
その大いなる力が、
これまでのあらゆる後悔を
吹き払ってくれることでしょう。
それどころか、
これまで気づかなかった
自分本来の使命に目覚め、
神の力を得ることで、
これからの人生が
ますます輝かしいものになるはずです。
(次回に続く)
「とほかみえみため〜神につながる究極のことだま〜」
著者 : 大野靖志(本名 : 小野寺潤)
宮城県生まれ。早稲田大学商学部卒。
ユダヤ教をはじめ世界各国の宗教と民間伝承を研究後、白川神道、言霊布斗麻邇の行を通じ、新たな世界観に目覚める。
現在は、多彩な執筆活動と並行して、一般社団法人白川学館理事、ラボラトリオ株式会社代表取締役、neten株式会社顧問を務め、日本と米国に意識変容のためのデジタル技術を普及すべく、東京と山梨を拠点に、さまざまなプロジェクトに力を入れている。
大野靖志(おおの・やすし)として著書『成功の秘密にアクセスできるギャラクシー・コード』『あなたの人生に奇跡をもたらす 和の成功法則』『願いをかなえるお清めCDブック』(サンマーク出版)、『とほかみえみため~神につながる究極のことだま~』『「とほかみえみため」はなぜ奇跡を起こすのか?』(和器出版)などがある。
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