先祖供養は科学である
少し前のところで、
先祖崇拝は宗教ではないとお話ししました。
その理由はこれまでの説明で
感覚的におわかりいただけたかと思います。
今度はさらに進んで、
先祖供養は科学であると申し上げたいと思います。
なぜなら、科学とは客観性があり、
再現性のあるものと規定されるからです。
「先祖供養をするといいことがある」というのは、
多くの人が体験していることであり、
第三者がそれを聞いても納得するものです。
むしろ
「先祖供養をしても何もいいことがない」という方が、
非科学的ではないでしょうか。
これまでお伝えしてきたことは、
その先祖供養のための最高の言葉が
「とほかみえみため」ということでした。
では、その言葉を結局
どこに向けて発するのかというと、
天ではなく、自分自身であり
自分の細胞だということです。
こちらは復習になりますが、
先祖は自らの細胞の奥にある
DNAに住んでいるといいました。
わたし自身が先祖の集合体なのですから、
必然的にそうなります。
ところが一般の方は、なかなかそう思えません。
なぜなら誰もそんなことを考えませんし、
聞いたこともないからです。
それを知らない人々が社会を作り、
先祖をそっちのけにして
「自分が、自分が」
と言っているのですから、ある意味当然です。
けれども誰がどう見ても、
わたしは先祖でできているとしか、
言いようがありません。
誰も反論できないはずです。
それをより端的に表現すると、
わたしは先祖そのものである、
といっても過言ではないでしょう。
とすれば、これは一歩間違えると
自己中心的な発想に聞こえるかもしれませんが、
自分を大切にすることが
先祖を大事にすることである、
といってもいいのです。
自分を大事にすると、先祖が喜ぶ
よく、わたしなんか、
という表現をする方がいますが、
とんでもないことです。
あるいは自分を二の次にすることが
美徳だと思う方もおられるでしょう。
もちろん、人間関係を円滑にするために、
そうした譲り合いの精神は重要です。
けれども、心の奥底から
わたしという存在を卑下していたら
とんでもないことになります。
なぜならそれは、
一人や二人の先祖だけでなく、
その背後に控えている
無数の先祖を否定することになるからです。
ですから、
このように考えてみてはいかがでしょうか。
自分を大事にすると先祖が喜び、
先祖が喜ぶと自分が神になり、
その力で人を幸せにできると。
喜ばせた先祖の数が増えれば増えるほど、
自分の味方が増え、それだけ自身の力も倍増します。
少し前に、
「天皇の目的は、天皇の祖先である天照大神をお慰めすることにある」
と申し上げました。
これの意味するところは、
自分から天照大神までの先祖が
すべて自分の味方になる、
ということにあります。
すなわち、数多くの先祖を喜ばせ、
もしくは慰め、真心の言葉が上の階層に届けば届くほど、
人は同時に多くの神の力を
手に入れていくということです。
これは神秘でも信仰でも何でもありません。
ある意味、足し算と掛け算の算数です。
とすると、そこに見えるのは、
むしろ科学に近いものではないでしょうか。
(次回に続く)
「とほかみえみため〜神につながる究極のことだま〜」
著者 : 大野靖志(本名 : 小野寺潤)
宮城県生まれ。早稲田大学商学部卒。
ユダヤ教をはじめ世界各国の宗教と民間伝承を研究後、白川神道、言霊布斗麻邇の行を通じ、新たな世界観に目覚める。
現在は、多彩な執筆活動と並行して、一般社団法人白川学館理事、ラボラトリオ株式会社代表取締役、neten株式会社顧問を務め、日本と米国に意識変容のためのデジタル技術を普及すべく、東京と山梨を拠点に、さまざまなプロジェクトに力を入れている。
大野靖志(おおの・やすし)として著書『成功の秘密にアクセスできるギャラクシー・コード』『あなたの人生に奇跡をもたらす 和の成功法則』『願いをかなえるお清めCDブック』(サンマーク出版)、『とほかみえみため~神につながる究極のことだま~』『「とほかみえみため」はなぜ奇跡を起こすのか?』(和器出版)などがある。
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