祝殿の結界が本当にお守りしているものとは?| 祝殿の秘密(その2)

結界

皆さん、こんにちは。
ELEMENT編集部です。

2022年2月22日に開催した「ロゴストン大顕現祭*」。

その当日、参加者様にお受け取りいただいた「最小で、最大の効果を発揮する」静止エネルギー

その全容は、顕現祭の舞台となる祝殿という鏡に映し出すことによって、明らかになります。

祝殿特集第二弾となる今回は、祝殿の構造に込められた【結界】についてのお話です。

「この形に、そんな意味が込められていたの!?」

と、驚かれること請け合いです。

前回の第一弾をご覧になっていない方はまずこちらからお読みいただけますと、今回の記事によってより深い “ムスビ” が起こることと思います。

祝殿の秘密1

*弊社では今までさまざまな装置を開発して参りましたが、この度新たな装置、ロゴストンの試作第一号機の完成を祝う祭祀として「ロゴストン大顕現祭」が執り行われました。

 (ロゴストン大顕現祭の模様は、こちらのレポートからご確認ください!

結界の「結」が結ぶもの

神社を囲む柵鳥居、しめ縄・・

これらが神域との境目を示す「結界」としてはたらくことは、なんとなくご存知ですよね。

でもそれは、ただの “境目” ではないのです。

 

  • 常世(とこよ)=永久に変わることのない神域
  • 現世(うつしよ)=私たちが現実として認識している世界

 

この二つの世「界」「結」ぶ働きを、本来「結界」と呼びます。

それは、俗なる領域との境界線でありながら、同時にその境界をあいまいにするもの。

つまり、結界は神々の世界との「結び」のシンボルであり、その世界と自由に行き来できることを示しているのです。

 「え?自由に行き来ができちゃうと魔も入ってきちゃうのでは・・」

と、不安に思われた方もいらっしゃるかもしれません。(魔をも神に変えてしまうのが白川の祓いですが)

そんなごもっともな不安を解消してくれるのは、この本来の結界の概念が祝殿の構造と機能に見事に落とし込まれた、山梨大学大学院教授の井坂健一郎先生のデザインです。

たとえば、こちら。

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祝殿の外壁はこのように、全面が鏡張りになっています。

この鏡によって建物と周囲の景色との境界線をあいまいに見せることで、魔を戸惑わせ、魔が入らない結界としてはたらくわけです。

さらには、祝殿に訪れる方々の「鏡の向こうの世界に吸い込まれそうになった」というご感想が象徴するように、それは異次元の(神の)世界と行き来する力、つまりムスビを発揮するものでもあるのです。

「見立て」というムスビの技。

このように祝殿の全体を形作るのは、井坂先生が芸術活動において取り組まれてきた空間全体を作品として五感で体験させる、インスタレーションという表現技法。

なかでも、日本の文化が古くから得意とする「見立て」という発想です。

実はこの「見立て」、私たちも生活の中で日常的にしていることなのです。

たとえば、空に浮かぶ雲や日本の形を見て「龍」に見立てたり、うどんのつゆに浮かぶ卵の黄身を池に映る「月」に見立てて、“月見うどん” と名付けたり。

このように、一見するとつながりがないもののように見えるモノ同士の間に「見立て」という橋がかかることで、それが強いリアリティをもって神の如く立ち現れるわけです。

これもまた、ムスビの技

祝殿には、外壁面のほかにも至るところにこのムスビの技に裏打ちされた結界が息づいています。

一つずつ、ご紹介いたしましょう。

門(鳥居)

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聖俗の境界でありながら、その異なる世界を自由に行き来することができる門は、「結界」のはたらきを最も明らかに示すものです。

神と霊との境界を明確にする火打ちのごとく、この門をくぐる者に神をお迎えする意志を立てることを無言のうちに促し、それは内的な結界をも形成するのです。

鏡の角柱

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門をくぐると一際目を引く鏡面仕上げの角柱もまた、外壁の鏡とともにゆるやかな結界として働いています。

角柱の背丈にばらつきがあるのも、一つの「見立て」。

このばらつきを線で結んでみれば、うねるようなラインが見えてくるはず。

そう、これは甲府盆地を囲む里山の山並み、あるいは北アルプスの稜線の「見立て」なのです。

榊の生け垣

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この鏡の角柱のさらに一周り外側には、三百本ほどの榊からなる生け垣が結界の役目を担っています。

「木」の横に「神」と書く榊は、申し上げるまでもなく神事にゆかりの深い常緑の植物。

七澤賢治に白川の高等神事を授けた高濱浩氏は、お祭りをするにあたって京都から大きな榊を3つ束ねて、新幹線で甲府まで乗り継いで持って来てくださったといいます。

こうした想いや記憶とともに神をお迎えするうえで大切な榊によって、須佐之男命(スサノオ)が歌に詠んだ「八重垣(やえがき)」のように、幾重にも結界が張られているのです。

光の結界

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天窓の周囲に設置されたレーザー光の照射装置は、八本の光の柱を作り出すためのもの。

言霊八父韻ともいえるこの光の柱は、外周に配置した鏡の角柱とも通ずる光の柱による結界なのです。

枯山水

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祝殿の床下は、白川の宮中祭祀において特別な意味をもつ水を見立てた「枯山水」をたたえています。

この水に込められているのは、「富士の火防」。

富士山周辺の地盤は、琵琶湖ほどの大量の水を含みます。

万が一噴火が起きたときにそれらの水に働いてもらえるように。

この枯山水は、富士山の土壌にしっかり水をとどめてもらうという意味が込められているのです。

建物そのものが、富士山の形を模した祝殿。

その床下に佇む枯山水には、前回お伝えした祝殿建立の目的である「日本をお守りする」という確かな意志が流れているのです。

壁絵

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祝殿室内の、鏡面仕上げの外壁とは対称的な静けさをたたえる真っ白な塗り壁。

ここには、西に北岳を含む南アルプス連峰、北に八ヶ岳と金峰山、そして南に富士山とその外輪山という甲府盆地を囲む標高3000m級の山々が壁絵のようにして描かれており、それは実際の山々の方角とも一致し対称性通信しています。

(*「対称性通信」しているとは、「繋がっている」「連動している」という意味です。)

神社を取り囲む鎮守の森や、山や海、川や岩、木といった自然が結界の働きをしていた古代日本。

この静かな白い壁に、私たちはそんな日本の結界の “原点” を見ることができるのです。

 


 

祝殿をつくる結界とムスビの数々、いかがでしたでしょうか。

「神聖な空間」

「ゼロポイント・フィールド」

「幾重にもわたる結界によって守られた場所」

祝殿を訪れたことのある方は、皆様なりのイメージを持たれているかもしれません。

これまでの祝殿特集をお読みいただいたことで、そのイメージをさらに大きく広げていただけるようでしたら、本記事作成者として冥利に尽きます。

祝殿とは、この場所を訪れる者だけに特別な感覚や印象を抱かせる場として在るのではなく、一人ひとりが神をお迎えして生きる平安清明な世界の到来を祈り、

この祈りのもと幾重もの結界の「結」によって神々の世界へと人類をいざない、祝殿をぐるりと囲む四方の鏡に映った甲府の青空とつながる同じ空の下に住む皆様を、お守りしている場所なのです。

ゆえに、この祝殿がインターネットで網の目のようにして各ご家庭と結ばれたことは必然であり、それは、祝殿がその本来の姿を顕わにした瞬間でもありました。

次回、祝殿特集の最終回では、「祝殿のテクノロジーと電子祝殿」についてお届けいたします。

 ロゴストン大顕現祭にご参加いただいた皆様お一人おひとりが【静止エネルギー】をお受け取りいただいた、その仕組みと核心につながるお話です。

どうぞ、お楽しみに!!

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