「積み重ねの世界」と「祓いの世界」
そうした積み重ねの世界とは
真逆にあるのが、「祓い」の世界です。
これまでの世界を足し算の世界としますと、
「祓い」の世界は引き算の世界となります。
一般的には何かを失うことは
嫌なこと、怖いことですが、
この祓いの世界では、
失えば失うほど善となります。
つまり、
引くこと=祓われることが最高だというわけです。
では、この祓いというものが
本当に最高なのか、見ていくことにしましょう。
まず私たちは現在、
自らが歩んできた人生の結果として、
今ある姿で生きています。
そのことに疑いのある人はいないでしょう。
過去の経験や蓄積が、
現在の自分を作っているということです。
ただ、そのような生き方をしてきて、
本当に幸せな人生を送っている日本人は、
ほんの一握りのように見えます。
世界幸福度ランキングというものがありますが、
2019 年度において日本は58位となっています。
ちなみに1位はフィンランド、
2位デンマーク、3位ノルウェーと続きます。
蓄積の得意な米国も中国も
トップ 10 に入っていません。
乱暴な言い方になるかもしれませんが、
何かを貯め込んだり蓄積することを善と考えている国ほど、
幸福度が低いと推測できるのではないでしょうか。
一方、ここで紹介した上位の国々は、
どちらかというと、お金を貯め込むというよりも、
社会福祉など富を民衆に還元することに
力を入れているように思えます。
つまり、政治家や企業家が
社会の富を独占するのではなく、
そこには「祓い=払い」
の要素も含まれているということになるわけです。
「引き算の世界」の圧倒的なメリットとは?
話を元に戻しますと、
「祓い」は引き算の世界にあるわけですが、
いきなり引き算と言われても、
そこに圧倒的なメリットがなければ、
誰もそれに取り組んでみたいと思わないでしょう。
只今紹介した国家の例は、
その通りでありながら、
一般人の私たちにはやや縁遠いお話かもしれません。
つまり、一個人の力では
コントロールできない範疇にあるという点で。
そこで、今度はより個人レベルのお話に
落とし込んでみたいと思います。
その集合体が結局は国家となるわけですので、
むしろそこから入った方が、
皆さんにとっては、より実感的かもしれません。
(次回に続く)
※ご理解を深めていただくため、
まだ前著『とほかみえみため〜神につながる究極のことだま』をお読みでない方は、
併せてお読みいただくことをお勧めいたします。
『とほかみえみため〜神につながる究極のことだま』は、
一部を抜粋してdaum houseでも記事として公開しています。
気になる方はぜひ、こちらからお読みください。
「『とほかみえみため』はなぜ奇跡を起こすのか?」
著者 : 大野靖志(本名 : 小野寺潤)
宮城県生まれ。早稲田大学商学部卒。
ユダヤ教をはじめ世界各国の宗教と民間伝承を研究後、白川神道、言霊布斗麻邇の行を通じ、新たな世界観に目覚める。
現在は、多彩な執筆活動と並行して、一般社団法人白川学館理事、ラボラトリオ株式会社代表取締役、neten株式会社顧問を務め、日本と米国に意識変容のためのデジタル技術を普及すべく、東京と山梨を拠点に、さまざまなプロジェクトに力を入れている。
大野靖志(おおの・やすし)として著書『成功の秘密にアクセスできるギャラクシー・コード』『あなたの人生に奇跡をもたらす 和の成功法則』『願いをかなえるお清めCDブック』(サンマーク出版)、『とほかみえみため~神につながる究極のことだま~』『「とほかみえみため」はなぜ奇跡を起こすのか?』(和器出版)などがある。