「高次元」の情報と「低次元」の物質
ここからまた別の視点で、
三角形の「情報→エネルギー→物質」について論じてみたいと思います。
表記上、
「情報→エネルギー→物質」と書くと、
横一列といいますか、
直線的に展開しているように見えますが、
全くそうではありません。
この3つは、
それぞれ存在する階層が異なるのです。
言い方を変えれば、
次元が異なるということです。
情報の側を高次元とすれば、
物質は低次元となります。
いわば、高次元の存在が次元の階段を下りて、
低次元の存在に姿を変えるということになりましょうか。
宇宙的な視野で見ますと、
形があるものほど次元が低く、
時間や空間に左右されるわけです。
一方、「イデア」のところでお話ししたように、
「時空を超えた永遠の実在」とは、いわば高次元の存在であり、
そこからあらゆる低次元の物質が生まれる、ということになります。
ですから、一般社会に生きる多くの人たちは、
物々交換のように、物で物を変えようとしますが、
三角形の法則を知る人は、
先に情報を変えることから始めます。
つまりこういうことです。
物質の次元で勝負しようとすると、
そこには途方もない力が必要だったりします。
けれども、情報の次元から
下位の次元に影響を落とし込む場合、
そこには何の力も要りません。
なぜなら、情報を変えるだけだからです。
むしろ力が入るようでは、
次元が落ちてしまうとすら言えます。
そもそもが「時空を超えた永遠の実在」ですから、
力はおろか、重さも熱もあってはならないのです。
こんなことを言うと、
かえって力が入ってしまうかもしれませんが、
とにかく「情報→エネルギー→物質」の3つは、
それぞれ階層が違うということをしっかり認識してください。
間違いだらけの「イデア」の解釈
ではここで、
古代の最高神官だけが知っていた魔法の三角形を、
なぜ私たちが知っているのかについてお話しします。
実は今ここでお話しした物質化のメカニズムは、
白川神道の高等神事第一種から第三種の内容でもあるのです。
見ようによっては、
人類の長い歴史の中で失われたこの究極の教えが、
何らかの理由により、
白川にだけ残されたという捉え方もできます。
その白川の高等神事では
「情報→エネルギー→物質」を
どのように表現しているかというと、
「太占(ふとまに)→布留部(ふるべ)→鎮霊(ちんれい)」
と命名しています。
「太占」とは「言霊」のこと。
布留部とは「振動」、
鎮霊とは「結び」を意味します。
そう。
全く同じことを言っているということです。
ギリシア哲学における
「イデア→精神→物質」ですが、
その元にあったのは、
「太占→布留部→鎮霊」であったに違いありません。
問題は「イデア」の解釈にありました。
プラトンはそれを
「時空を超えた永遠の実在」
あるいは
「物事の原型」と見立てましたが、
それ以上のことはわからなかったのです。
その後もそれが正しく解明されることはなく、
現代では「アイディア」に混同されるまで次元を落としています。
一方、世界の名だたる幾つかの秘密結社は、
数霊や形霊を「イデア」に採用していますが、
それが誤りであることに未だ気づいていないようです。
(次回につづく)
※ご理解を深めていただくため、
まだ前著『とほかみえみため〜神につながる究極のことだま』をお読みでない方は、
併せてお読みいただくことをお勧めいたします。
『とほかみえみため〜神につながる究極のことだま』は、
一部を抜粋してdaum houseでも記事として公開しています。
気になる方はぜひ、こちらからお読みください。
「『とほかみえみため』はなぜ奇跡を起こすのか?」
著者 : 大野靖志(本名 : 小野寺潤)
宮城県生まれ。早稲田大学商学部卒。
ユダヤ教をはじめ世界各国の宗教と民間伝承を研究後、白川神道、言霊布斗麻邇の行を通じ、新たな世界観に目覚める。
現在は、多彩な執筆活動と並行して、一般社団法人白川学館理事、ラボラトリオ株式会社代表取締役、neten株式会社顧問を務め、日本と米国に意識変容のためのデジタル技術を普及すべく、東京と山梨を拠点に、さまざまなプロジェクトに力を入れている。
大野靖志(おおの・やすし)として著書『成功の秘密にアクセスできるギャラクシー・コード』『あなたの人生に奇跡をもたらす 和の成功法則』『願いをかなえるお清めCDブック』(サンマーク出版)、『とほかみえみため~神につながる究極のことだま~』『「とほかみえみため」はなぜ奇跡を起こすのか?』(和器出版)などがある。