自由自在な毎日に変わりはじめる
いいことも悪いことも引き受ける覚悟をして、
自分の使命を生きられるようになると、
毎日が自由自在な日々に変わります。
自分が現実を創造する
「神」として生きるわけですから、
当然のことです。
従来の成功法則を使っているうちは、
自由にはなれるかもしれませんが、
「自在」にはなれません。
たとえば、パソコンを使って
短時間で何千万円も稼ぎながら世界を旅したり、
不動産や投資で不労所得を得たりしている人は、
経済面も時間も自由な生き方ができるかもしれません。
しかしそれは、
「自在」な生き方ではありません。
自在とはもともと仏教用語で、
あらゆる価値観や判断から解放されている状態をいいます。
私が見てきたところ、
十分な経済的自由を手にしても、
社会的に高い評価を得ても、
本人は自在でない場合がけっこうあります。
その人の精神のあり方、
生き方の根本が従来の価値観から
解き放たれていない限り、
「自在」とはいえないのです。
「自在に生きる」とは、
4次元的な価値観にとらわれず、
自分で自分を押し込めている枠から解放されること。
使命を果たしつつ、
思いのままに瞬間、瞬間を
生きていくということです。
思いのままに、瞬間を生きるとは?
これは、実際に自分で体感してみないと
実感としてわからないでしょう。
「なるほどこういうことか」と思えるような、
おもしろいエピソードがあります。
ヒマラヤの奥地で厳しい修行を重ね、
悟りを開いた高僧たちの話です。
あるとき、
チベットの高僧が中国の弾圧を逃れ、
ニューヨークに亡命しました。
チベットの人からは「神」とも讃えられ、
尊敬を集めた高僧です。
アメリカでも最大の敬意をもって
迎えられた彼らが、
どんな生活を送ったと思いますか?
あろうことか、
現代人と同じ物欲まみれの生活に浸ったといいます。
聖地を出て初めて受ける刺激に、
見事に反応したわけです。
その状態が数年続き、チベットに帰ったあと、
彼らは元のストイックな生活へと戻ったそうです。
「それで、高僧たちは悟っていたといえるのか」
と疑問に思うでしょうか。
でも彼らは悟りを得たうえで、
自在に生きていたのだと私は思います。
誤解されがちですが、人が一度悟ったから、
あるいは第五階層の意識にいったん到達したからといって、
ずっとそこに居つづけるわけではありません。
高尚で神聖な意識でいるときもあれば、
欲求のおもむくままに行動するときもあります。
4次元にいる限り、
人は第一階層と第五階層を行き来します。
そして、それこそ自由自在な生き方です。
自分自身がどの状態にいるかを自覚できていれば、
その瞬間の心のまま、どの階層へも移動できます。
それが、私たち本来の姿です。
水のような自在な生き方
そのような自由自在な生き方とは、
「水のような生き方」といっていいかもしれません。
水は、水、お湯、水蒸気、雨、雪、霜など、
状況によって自在に姿を変えて存在しています。
しかし、どんな状態であろうと水は「水」です。
また水は、頑強な岩も削れるし、
どんなに汚れても再生する、
変幻自在な力をもっています。
水のように思いのままに姿を変えながら、
自分の本質は失わず生きる。
これが、自在な生き方なのです。
そして水のような生き方ができれば、
一見弱そうに見えても、
どんな状況も変えていける
最強の生き方ができるのです。
そう、それは一見ごく普通に見えて
じつは真の強さを秘めている、
武道の達人のような生き方です。
いいことも悪いことも常に祓いつづけ、
「ゼロ」の状態でありつづけると、
この生き方が可能になります。
肩の力を抜いて体の動きに任せていれば、
すんなり自分本来の成功をしていく。
そう、どうせそうなっていくのです。
(次回に続く)
「あなたの人生に奇跡をもたらす 和の成功法則」
著者 : 大野靖志(本名 : 小野寺潤)
宮城県生まれ。早稲田大学商学部卒。
ユダヤ教をはじめ世界各国の宗教と民間伝承を研究後、白川神道、
言霊布斗麻邇の行を通じ、新たな世界観に目覚める。
現在は、多彩な執筆活動と並行して、一般社団法人白川学館理事、
ラボラトリオ株式会社代表取締役、neten株式会社顧問を務め、
日本と米国に意識変容のためのデジタル技術を普及すべく、
東京と山梨を拠点に、さまざまなプロジェクトに力を入れている。
大野靖志(おおの・やすし)として著書『成功の秘密にアクセスできるギャラクシー・コード』
『あなたの人生に奇跡をもたらす 和の成功法則』
『願いをかなえるお清めCDブック』(サンマーク出版)、
『とほかみえみため~神につながる究極のことだま~』(和器出版)などがある。