合意したことが実現する理由
こんにちは、小野寺潤です。
今回は、以前datumグループの社内会議でも
スタッフ向けに話をした、
意志決定のあり方の
大事なポイントについて、
お話をしたいと思います。
その社内会議の中では、
特に集団で動いている場合は、
全員がこれで行くんだと決めたこと、
またそこで合意したことが実現する、
というお話をいたしました。
これは考えてみれば、
当たり前のことですけれども、
案外仕事に没頭していると、
自分の考えで進めがちなところ
というのはあるかと思うんですね。
ですから
全体の意志が揃うまでは決定しない
ということが大事なところでありまして、
ですから、反対意見があれば必ず、
こういう意見があるということを言ってほしい
ということを言いました。
つまり一人でも納得していなかったり、
これで行くんだという決定をしていないと、
同じ方向に向けてパワーを発揮できない
ということになるんですよね。
組織の「力のベクトル」を整える方法
これは普通に考えた場合、
ベクトルという表現がありますよね。
矢印ということですけども、
それぞれの皆さんが、
どの矢印に向かっているのかが、
重要でありまして、
同じ方向を向けば、当然良い結果が
出るに決まっているということですよね。
ですから自分が、今どの方向を向いているのか、
どういう矢印で生きているのかが、
極めて重要になるということでありまして、
そういったことも含めて、
集団で決定をする場合に、
一人ひとり立場関係なく
意見を言っていただきたいと言いました。
それはもちろん自己主張とか、
わがままということではなくて、
意見を言うことが許されている
ということになるわけですが、
なぜそういった形で、
一人ひとりを大事にするかというと、
全員が同じ方向を向いてほしいという、
同じベクトルを持ってほしいということに
他なりません。
当然のことながら、
例えば全員が右側を向いているのに、
何人か左側を向いていると、
当然ベクトルが相殺されて
力がなくなっちゃいますよね。
それと同じことなんですが、
私たちは普段、毎朝のお祓いとか
鎮魂で何をやっているのかというと、
実は自らのベクトルを、
全て消す作業をやっているんですね。
つまり皆さんそれぞれ考えとか
方向性があろうかと思いますが、
祓いとか鎮魂というのは、
皆さんの持っているベクトルを、
完全に消去する、
そういう作法なんですね。
ですからベクトルが存在している状態で、
祓われた、ということはないんですよね。
完全に鎮魂、また祓いで
ベクトルを消すことができれば、
何ができるかというと、
あらゆる方向に自由自在に
ベクトルを出すことができる
ということになるわけです。
皆が同じ方向を向いている時に、
自分だけ納得できないという場合には、
当然意見を言うべきですし、
またのちの気づきで、
自らが本来こっちにあるべきだと分かれば、
自分の力でベクトルを変えることもできる
ということになるわけです。
このベクトルという考え方は、
非常に重要というか、
また正面ばっかり向いていると、
後ろから攻撃をされることがあって、
やはりちゃんと自分がどういう状態で
やっているのかということを、
自覚する必要が常々あるということですね。
組織を乱す「逆のベクトル」とは?
ですから、逆に使う場合、
例えば集団の力を減じたい場合には、
その集団を分裂させるような情報を投げると、
エネルギーは分裂しちゃうんですよね。
人間関係を分断させるような。
そんな情報が入ると、
疑心暗鬼になって、
仲間のことを見てしまったりとか、
あるいは自分だけ助かろうと
抜け駆けしたりとかですね。
そういう情報を集団に投げ込むと
案外崩壊というのは早いんですよね。
ですので、そういった情報に
気を付ける必要があります。
また個人個人のレベルにおいて、
これをやると決めた場合、
同じくできないかもしれないとか、
失敗したらどうしようとかいう、
意識が働きますと、
当然逆のベクトルを作りますので、
実現しないということになるわけなんですよね。
今回お伝えしたいことは、
この自らの意志決定システム、
また集団の意志決定システムを
より良く生かすために、
祓いや鎮魂を有効に使っていただきたい
ということなんですね。
それは即ち、ベクトルを消すということですね。
ベクトルを自由自在に消すことによって、
逆に自由に、あらゆる方向に出すことができると。
例えば、鰯(いわし)が大量に
だーっと泳いできて、
パッと向きを変えたりするような映像が
良くありますよね。
あんな感じなんですよね。
あれが本当にできるかどうかが、
問われているところでもあり、
私たちには祓い・鎮魂がありますので、
極めてその状態に持って行きやすいというか、
誰でもできる、ということがあります。
そういった視点も入れながら、
今回ご紹介した意志決定システムを
共に実行していきたいと思います。